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◆分かってよ ページ46
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退院したいのちゃんは、母親に連れられて家へ帰った。
��だから泣かないでよ��
あの日しばらく泣き続けたいのちゃんはそう言った僕に
��知念のバカー！！��ってまた叫んで、ポカポカと僕の胸元、グーで叩いた。
侑「痛っ、痛いよ。僕何かした？」
慧「だ、だって…知念、俺の気持ち知ってて弄んでるっうわーんっ」
あーそっか。僕は何も伝えてないんだ、って。
だからそっと肩を掴んで目を見て言った。
侑「僕の方が、きっと先に好きだったよ」
コツンとおでこを寄せると
はにかんだいのちゃんが恥ずかしそうに目を伏せた。
それが本当に可愛くてたまらなかった。
慧「俺、」
侑「しーっ黙って、」
初めての、触れるだけ、短く唇を寄せると
真っ赤な顔で唇をぱくんと咥えて
いのちゃんは、何も言えなくなった。
なんて本当は、恥ずかしいのは僕もおんなじ。
侑「僕、頑張って医者になるから、待ってて」
慧「…うん！」
笑ったいのちゃんの目にはまた涙が浮かんでた。
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作者名：ありぱん
| 作成日時：2018年10月20日 15時
