理解不可能な僕の君-cn.in- (ページ35)

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◆米とストローページ35

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慧「米ってさ、ランクがあんの。特別栽培米ってやつがいいんだよ。無農薬があるならそれが一番だけど知念はどの米が美味かった？」

侑「…正直種類が多すぎて分からない」

慧「聞いた事ない銘柄もあったもんね」

休憩がてら入ったイートインコーナーで
さっきまでご飯爆食いしてたのにまだお米の話しをするいのちゃん。
と、ほうじ茶ラテを飲んでる僕。

慧「あーこの生イチゴジュースもうめー！飲む？」

侑「…ぇ」

慧「はい！一口かえっこ」

そう言って既に僕のほうじ茶ラテをサッと手に取り
躊躇いもなくチューとストローに口を付けた。

だから僕も
いのちゃんの飲んだストローを、迷いながら口にくわえた。

途端ドキドキし始める心臓。

慧「ほうじ茶ラテめちゃ美味い！ありがと」

僕はまだイチゴジュースをほとんど飲めていないのに、すっと目の前に返されたほうじ茶ラテのグラス

緊張して全然上手く吸えなくてほとんど飲めなかった。

侑「…りがと」

慧「へへ、どういたしまして」

…これだから好きってしんどい。
だって痛いから。

ドキドキする時も
傷つく時も
きゅんとする時も
あー好きだって思わされる時も

全部、胸のとこが、何かしら痛いから。

慧「知念ありがとね、俺のわがままに付き合ってくれて」

侑「……別に、そんなのいいのに」

いのちゃんに僕の気持ちの全部を
本を開くように読んで見せられたらどれほど楽だろう。

僕は…僕は、何もうまく言えない。