理解不可能な僕の君-cn.in- (ページ19)

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〇決意ページ19

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やっと退院はしたものの
受験どころか、卒業は日数が足りず当然諦めるしかなかった。

けど、夢は諦めてなかったしもう一度3年からやり直す事にした。

始業式にもまだ、出れなかったし。

けど始業式の後
担任のやぶが家に来て一通り説明してったから
何組何番、とか基本的な事はその時に知った。

宏「大変だったな…でも無事退院出来てよかった。
留年となると好奇の目にさらされるかもしれんが、自分の為だと割り切って頑張れよ」

慧「…うん」

宏「それと…、」

俺の病気は、もし再発したらその時は終わりかもしれないと
言うのも相当迷ったらしい母親が号泣しながら話してくれた。

だから、今を大切に生きなさいと。

悔いのない1日1日を自分らしく送るようにと。

困った人には手を差し伸べるようにと。

母「…体は大丈夫？気をつけて行ってらっしゃい」

次の日の朝、検査の後、俺を学校まで送り届け
正門で優しく俺の背中を押した母親に

くるり振り向いて、精一杯、笑って見せた。

母親は泣いていたけど、大丈夫。俺はそんなに弱くない。

それに、やぶから頼まれたミッションがあるんだ。

＂知念と友達になってやってくれ＂

＂知念？どんな子？何で俺？＂

＂誰にも心を開かない氷の心の持ち主。困難を乗り越えたお前になら溶かせるかなと＂

もう、死ぬ事以外に怖いものなんて、俺には何もない。