理解不可能な僕の君-cn.in- (ページ18)

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〇信じたくないページ18

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だんだんゆっくりと夢の中から戻るかのような感覚で目を覚ます。

何だかとても変な夢見ていた気がした。

そこが家ではない事を理解するにはほんの少し。
天井、雰囲気と匂い、そして音と聞き覚えのない人達の声

母「起きたのね！…お母さん分かる？」

慧「…うん」

じきにやってきた医師から母親が何やら説明されていたけど
まだあまりはっきりしない意識のせいでほとんど理解できないまま、ボーッとしていた。

母親からしばらく入院が必要だと知らされたのはその少し後だった。

検査はいってぇし治療はめちゃくちゃ辛くて
毎日生きてるのが苦痛だと思うくらい
思いたくなくても勝手に自暴自棄になるくらい、本当に苦しくてさ。

慧「も…やだ、いえ…帰りた…、っうぅっ」

けど俺が耐えられたのは、家族はもちろん

大「いーのちゃん！あの漫画の新刊持って来た」

こうしてちょいちょいお見舞いに来てくれる

涼「早く元気出せよーあの子に会うんだろ？」

裕「俺らも待ってるから」

大切な友達の存在と

あの子にもう一度会いたいという気持ちだけ。