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伊野尾 ページ14








慧「おーい、やぶぅ、こっちこっち!」






家の外に出ていくと、少し先の路肩に停めた車の開けたウインドウから
とろんとしたタレ目の顔をちょこんと出し
指を揃えて手を振ってる伊野尾がいた。





宏「おー!迎えサンキュー」

慧「突然ごめんね。久しぶりにゆたか食堂行きたくなって」






ゆたか食堂とは、おじちゃんとおばちゃんが2人でやってる昔ながらの小さな食堂。
タダでご飯もラーメンも大盛りにしてくれるから、高校の時よく伊野尾と通ってた。






宏「懐かしいね」

慧「大盛り一丁!で通じるもんね」

宏「そそ、たまにトンカツとか唐揚げも多くなってたよな」





その食堂の懐かしさに加えてこいつ、見た目も中身も本当に変わんなくて
よけい懐かしい気持ちで満たされてく。





ところが行ってみたらいつも出迎えてくれてたおばちゃんは若いバイトの子に変わってて
厨房にもおじちゃんよりだいふ若い男の人が立ってた。






慧「あのおじちゃんとおばちゃん、引退しちゃったんだね…」

宏「世代交代か…」






人が生きている限り、変わらない事なんて、何もないのかもしれない。

変わって行く事でいい方向へ行くことだって、何かしらあるはずだ。
それなのに何故か、すごく…寂しいんだ。






慧「とりあえず、食べよっか」

宏「ん…そだな」






目の前に出てきた、普通盛りのとんかつ定食

その端っこの味噌汁に、お互いふぅふぅと黙って口をつけた。

壁→←鍵



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ありぱん(プロフ) - Kumiko Matumotoさん» ありがとうございます…!描けるか分からないですが、やってみます…!! (2022年1月26日 11時) (レス) id: ee8217d4b5 (このIDを非表示/違反報告)
Kumiko Matumoto(プロフ) - すごく読みやすく一気に読んじゃいました!是非続編を書いて貰いたいです!結ばれてからの2人を読みたいです! (2021年12月10日 1時) (レス) @page50 id: ec448a82c0 (このIDを非表示/違反報告)
ありぱん(プロフ) - Rionさん» 知ってましたか!はるたんですwちなみにわたしは牧派です♪♪いえいえ!ありがとうございます☆彡.。 (2018年11月27日 11時) (レス) id: 7fd86f8392 (このIDを非表示/違反報告)
Rion(プロフ) - ありぱんさん» 知ってます!!私もハマっていました。ハルたんですよね?w教えていただきありがとうございます! (2018年11月26日 23時) (レス) id: 965d05da12 (このIDを非表示/違反報告)
ありぱん(プロフ) - Rionさん» 嬉しいです!ありがとうございます!ドラマは『おっさんずラブ』です!知ってますか?? (2018年11月25日 8時) (レス) id: 7fd86f8392 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ありぱん | 作成日時:2018年10月14日 12時

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