知らないままじゃ始まらない-yb.hk-

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授業終了のチャイムは嬉しい
授業スタートのチャイムは嫌い






けど俺にもやっと、それ以外ができたよ。







薮｢じゃ戻ります。またね、八乙女先生｣


光｢あっ…待って薮くん！｣






ツンと引っ張られた制服のブレザーの背中

振り向くとモジモジ、自分の服の裾をいじいじし出す八乙女先生。







薮｢なんですか？｣


光｢あの、俺の名前は光！｣


薮｢知ってますよ？じゃあまた、先生｣







なんなの？くっそ可愛い。

えっとね、とかんーとね、とか言ってなかなか言わずしびれを切らして
゛本当もう行くわ゛と背を向けようとした時







゛光って呼んでほしいんだって！゛







自分の服をぎゅうと掴んで必死にそう言った姿が、めちゃくちゃ可愛かった。







薮｢んふっ｣








授業中なのに、思い出し笑いしたしね。

すぐ咳するふりして誤魔化したけど。







まぁ…伊野尾には、ちゃーんとバレてたがな。

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