知らないままじゃ始まらない-yb.hk-

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薮｢俺はダメにはならない｣


光｢でもっ…｣


薮｢あーもう！ー回黙って｣






俺は、ずっと大好きだった人にそんな事を言って
唇を寄せた。






ふに、とした柔らかい感触と八乙女先生の肌の香りに侵食された俺の体がぶわっと沸き立つ。







時計の秒針の音

俺の心臓の音

八乙女先生の息遣い






そして八乙女先生の腕が躊躇うように俺の背中に回された時
俺の中に沸き立った何かが、パチンと音を立てて弾けた。






光｢っ、んっ…｣






回された手にぎゅうっと力がこもってく。






ずっとずっと、好きだった。






本当ならこんなくらいで済むわけない。






今すぐ全部奪ってやりたい。






そう思って舌を絡めてると突然
八乙女先生の力が抜け、かくんって滑り落ちた。






薮｢…あっごめっ｣






慌てて抱き上げるも、かくーんってなってる。






光｢っはぁ、はぁ…反則です…そんな技…｣


薮｢技？｣


光｢だから、その…キスの…｣


薮｢うそ、そんなに？｣






こうして俺たちの秘密ライフは始まった。






…と思うけど






薮｢ねぇ、返事聞いてないよ｣

光｢薮くんがいいなら…｣






うん、始まった。






光｢成績下がったらダメだからね｣






よし、やってやんよ。





色々と！

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