となりのおうちのお兄ちゃん-ar.in-

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あれはいつぐらいだっただろう。
中学校で、体育終わりのいのちゃんと廊下でばったり会った時だった。






慧｢大ちゃんどこ行くの？｣

大｢ん？トイレ｣






通り過ぎて行こうとした時、トントンと俺の肩に弾んだ手






慧｢ねぇ！腰伸ばしたいから後でやって｣






そう言って背中にぶんと乗せるジェスチャー付きでされたお願い






しかも廊下じゃ狭いからって
中庭まで連れてこられた＿＿＿＿昼休み。






いのちゃんの背中を俺の背中にくっつけて
腕と腕を組んで、腰を曲げた瞬間、






慧｢ぷくく、ちょ待って、何か違…っあはは｣






不審に思って体を起こしたら
大笑いしながらバンザイの格好をして背中を反ったいのちゃん。







慧｢俺のイメージはこうなんだけどぉ｣

大｢あぁ、こっちか｣







いのちゃんの1人海老反りを見て
下に潜り込むようにしてその手首を掴んでぎゅうーって腰を曲げたら






慧｢そーそー、これこれ！｣






なんか恥ずかしくてわりとすぐやめたのに
満面の笑顔を俺に向けて






慧｢めっちゃ気持ちよかったー！またやってね！｣






無邪気な笑顔を向けられた時

体と体の密着も手伝って






゛何だよくそ、可愛いな゛って






…思わなくはなかったよね。

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