誰にも言わない-不器用だから-

繰り返し.yuya ページ43

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休み時間は、毎時間圭人が俺の席に来て２人話してた…男好き同士の内緒話。もちろんえっちな話とかもしたけど。






圭「知念くんと家に遊びに来てよ」






圭人の家デカかったからな、






そだ。昼休みは侑李の所行かないと。
母さんに侑李の分の弁当も作ってもらったからさ。






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そして昼休み、
大きな弁当箱を持って侑李の席を覗くと
侑李は机の上にバターロールの袋を出して
静かにぱくんと1口、かじってた。





雄「侑李」





トントン、肩を叩くも侑李はつんと前を向いたままパンをもう一口かじった。

イラッ…






雄「ちょ、なんだよ｣






掴んだ手首は思いがけず力がこもってたらしい。






侑「痛…」

雄「あ、ごめん」






離すと侑李は首を俺の横をスッと通り過ぎて行った。
机の上のパンの袋の上に小さく２口だけかじったパンが転がってる。





俺だって我慢してんのに何で？






雄「ちょ、侑李！」





スタスタと廊下を歩く侑李の腕を
追いついた階段の手前で、必死に掴んだ。





雄「待てって、マジで何なの？」






ぐって引いた腕からこっちを向いた体
チラリと見えた瞳は真っ赤で
覆いかぶさるように侑李をトンと壁に押し付けた。






雄「…どした？」





目に溜まった涙をスって人差し指で拭って頭を一撫ですると
向かった２つ目のベンチに座らせて、真ん中に弁当を広げた。






「母さんに２人分作ってもらったから食べよう」





…特大ミックスフライ弁当withキャベツ






雄「はい、あーん」

侑「…か」






その中のトンカツを口元に差し出すも口を開いたのは喋った時だけの侑李
食わないの？って口にツンツン引っつけると





侑「雄也のばか！」






ケンカして仲直りしてイライラしてケンカして
こうやって相手の気持ち受け止めて知っていくものなのかな…
誰かと付き合うってのは。






雄「何で？」

侑「僕…休み時間雄也に会いに行ったのに圭人くんと仲良さそうに…」

雄「あー、今度２人で家に遊びに来てって。ほとんど侑李と先生の話しだよ」





仲直りの方法なんて謝る以外知らないけど





侑李の気持ち聞く事ならどれだけでもできるってことは分かる。





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