どうして？kt ページ35
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バスルームを出る時、ザーッてシャワーの流れる音を聞いた
部屋に戻った俺は髪も乾かして、服も着替えて
やる事なくてボーッとテレビ見てた。
…んだけど、あれから約１時間が経つ今も、
裕翔くんはまだ部屋に戻ってきてない。
さすがに長すぎやしない？
もしかして、俺の部屋が分からなくて迷ってるとか
いや、それでも部屋は10部屋くらいしかないし
いずれはたどり着けるはず…
繰り返す自問自答と葛藤
さっき見た悲しげな顔をがくんと倒す裕翔くんに
拭えない不安はぶくぶくと大きく膨らんで
すぐ破裂しそうなほど大きな風船みたいになって止まらずに、慌てて部屋を飛び出した。
もしかしたら俺が冷たくしたから嫌になって
帰っちゃったのかもしれない。
もつれながら素早く階段を駆け下り
やがてたどり着いたバスルーム
バンッと思い切り開けた扉からバスルームの方を見ると
まだザーッてシャワーの音が聞こえて
ホッ、て胸が分かりやすいくらいに撫で下りた
圭「裕翔くん遅いよ。いつまで洗ってるの？」
脱衣所を抜けてゴンゴンと強めにノックしても返事なんかなくて
しばらくそのまま耳を澄ませたけど、ザーッて水の音にも動きはない。
圭「…裕翔くん？」
何かおかしい、そう思って開けた扉の先に
腕をだらんと投げ出してうつ伏せで倒れてる裕翔くんが目に飛び込んで来た。
圭「っ、ゆ、裕翔くんっ！？」
慌てて服のまま駆け寄った俺に
ザーッと降り注いできた冷たいお水のシャワー
圭「ひぃっ」
その冷たさに身を縮め伸ばした腕で急いでキュッキュと止めた。
もしかして、ずっとこのお水被ってた？
体冷えきってる。
どうしよう、どうして？
屈んだ背中に裕翔くんを背負って必死にぐんと立ち上がり
さっき出しておいたバスタオルをなんとか片手で裕翔くんの背中にかけて
１番近くの客間に急いだ。
よかった、俺が医者の息子で。
よかった、俺の家が一定温度に保たれてて。
それでもきっとこの危機的状況は変わらないけど
少しくらいの知識ならある。
けど早く早くと思うのに
裕翔くんの大きな体は少しずつ滑り落ちていき
床に付いた足は、前へ進む俺の邪魔をする。
圭「っ、くっそぉぉ…何でこんなに遠いの…っ」
ずるずる足先を引きずりながら
何度も落ちそうになる裕翔くんを
おんぶするみたいに持ち上げて前に進んだ。
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ありぱん(プロフ) - きゃらめるさん» ずっとコメント下さってありがとうございます、すごくうれしいです！山田くんイケメンでしたか？よかった（笑）やった！私も大好きです♪ (2017年4月2日 13時) (
レス) id: 561a6df49c (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる - 完結おめでとうございます！もう、最後にでできた山田先輩がイケメンすぎてそこに驚いてます（笑）それよりこのお話がなくなるのは寂しいですがまた面白い話を描いてください！これからも大好きです！ (2017年4月2日 12時) (レス) id: 950c02c76a (このIDを非表示/違反報告)
ありぱん(プロフ) - けーた。さん» ふふ、ありがとうございます！なんだかだらだらとつまらないんじゃないかと自分でも思えてきて(笑)読んで下さってコメントまで頂けて嬉しかったです☆本当にありがとうございました♪♪ (2017年4月1日 11時) (レス) id: 561a6df49c (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - えぇぇ?!…目次に見えた最終話の文字に動揺しお話読んであぁ 完結してしまった…としばし放心…。でもここまで続けて下さったし…ゆとけとも書いて下さったし…と言い聞かせてます苦笑。楽しみがなくなるのは寂しいですが…素敵なお話をありがとうございました(*^^*) (2017年4月1日 10時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
ありぱん(プロフ) - けーた。さん» こんばんは！けーたさんのために書きました！でも甘々じゃなくなってしまいました(笑)コメント本当に嬉しい！ありがとうございます☆ (2017年3月28日 0時) (レス) id: 561a6df49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありぱん
| 作成日時：2017年3月12日 14時
