嫌いなのは日曜日 ページ12
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夕方の4時半すぎ
おばあちゃんの病室を後にした。
僕が花瓶に生けた花束は見てもくれなかった。
おばあちゃん、何だかおかしかったな。
お花大好きだったからよく買ってきて飾ってた。
…あんな風じゃなかったのに。
お父さんに問い詰めたら、どうやら認知症らしい。
まだ軽い方だけどここから悪くなってくんだって。
今すでにトイレの仕方は分からないらしくて
オロオロするおばあちゃんにさっきもお父さんが脱がして座らせて教えたらしい。
…そのうちきっと僕の事も完全に忘れる。
思い出しても思い出せないくらい。
いよいよ僕は本当に独りだ。
ここで今雄也を失ったら信用できる人がいないじゃない。
ハッとして、慌てて電源を入れたスマホ
雄也から
��分かった。じゃあ別れよう��なんてきてたらどうしよう
早く早く、リンゴマークはいいから早く
何よりも先に雄也からきてたメッセージを見た僕は、泣きそうになった。
��侑李どうした？そんなに不安？俺は侑李が１番大事。楽に稼げると思ったのにあぁ残念��
あぁ、雄也…
やっぱり僕は最低だ。
今すごくホッとしてる。
会いたい
早く明日にならないかな…
日曜日なんて、嫌いだ。
��ごめん…嫌いだなんて嘘だよ��
やっと素直になれた僕にすぐ届けられたメッセージ
��よかった。心配した！何回電話しても繋がんねーから。今電話できる？��
雄也電話までしてくれたんだ、って
僕の心はほわんと綿あめみたいに柔らかく膨らんで
その綿あめは、パステルカラーに色づいた。
��病院行ってたの。家に着いたらかけるね��
��俺がかけるから家着いたら教えて。慌てなくていいよ��
僕たちはお兄ちゃんが家族として契約してくれたから
通話無料なんだよ。
本当は会って話したいけど今日は電話で我慢する。
・
家に着いた時お父さんより先に車下りて走って行ってドアノブを回し
ガンッ…
締め出しを食らう僕。
そうだ。家の鍵、持って来てなかった。
お父さんの顔を見ながら扉の前で佇む僕に、弧を描いてポーンと投げられた鍵の束。
バシン、と片手で受け止めるとお父さんのナイスキャッチ！を横に受けた僕は、慌ててカチャリと鍵を開けた。
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ありぱん(プロフ) - きゃらめるさん» ずっとコメント下さってありがとうございます、すごくうれしいです！山田くんイケメンでしたか？よかった（笑）やった！私も大好きです♪ (2017年4月2日 13時) (
レス) id: 561a6df49c (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる - 完結おめでとうございます！もう、最後にでできた山田先輩がイケメンすぎてそこに驚いてます（笑）それよりこのお話がなくなるのは寂しいですがまた面白い話を描いてください！これからも大好きです！ (2017年4月2日 12時) (レス) id: 950c02c76a (このIDを非表示/違反報告)
ありぱん(プロフ) - けーた。さん» ふふ、ありがとうございます！なんだかだらだらとつまらないんじゃないかと自分でも思えてきて(笑)読んで下さってコメントまで頂けて嬉しかったです☆本当にありがとうございました♪♪ (2017年4月1日 11時) (レス) id: 561a6df49c (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - えぇぇ?!…目次に見えた最終話の文字に動揺しお話読んであぁ 完結してしまった…としばし放心…。でもここまで続けて下さったし…ゆとけとも書いて下さったし…と言い聞かせてます苦笑。楽しみがなくなるのは寂しいですが…素敵なお話をありがとうございました(*^^*) (2017年4月1日 10時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
ありぱん(プロフ) - けーた。さん» こんばんは！けーたさんのために書きました！でも甘々じゃなくなってしまいました(笑)コメント本当に嬉しい！ありがとうございます☆ (2017年3月28日 0時) (レス) id: 561a6df49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありぱん
| 作成日時：2017年3月12日 14時
