この、恋の行方を知りたいですか？HorY (ページ7)

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６、１ヶ月ページ7

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その１ヶ月後…

席が列を挟んで隣りというおかげもあって

１ヶ月という短い期間で
私達はあっという間に仲良くなった。

光はいつもトントンと机を指で叩く。
その音がする度に振り向くと、イラストとか文字を書いて見せてくる。

教室がしん、としてるような大事な時ほど笑わせようとしたり無駄にしてくるくせに

私が言いたい事あってトントン、としても少しも見ない。
いつもいつも、私の書いた言葉は見てもらえないまま消すはめになる。

そして、またしても、突然。

光「ねぇ今日学校終わってから暇？」

あ「ごめん、今日は栞と約束が」

今日は栞と買い物に行く約束してるんだ…
っていうか、さっき、したばっかり。

光「用事あんならいいよ」

あ「あっ、大丈夫！行く！」

暇？って誘われたのは初めてで

私は、スッと真顔で通り過ぎようとした光の腕を咄嗟に掴んでた。
行かないで、って手のひらから伝わったらやだなって思って少し緩めた瞬間

光「じゃ、また帰り」

そう言って私の手をスルリと抜いて光はどこかへ行った。

きっと栞は、話せば分かってくれる。
…私の気持ち、知ってるから。

あ「栞ごめん、今日無理になった」

栞「えーっ！？もしかしてアイツ？」

あ「…うん、断ったら真顔で…つい」

栞は、ため息をつきながらも＂好きだもんね、しょうがない＂って笑った。

私は、知らなかったから。何も。