この、恋の行方を知りたいですか？HorY (ページ42)

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41、まだページ42

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高木先生が授業を進めながら黒板に向かって何かを書き始めた時
ツンツンと突っつかれた私の肩

チラリ目線を向けると中島くんが不安そうな顔でまだ私を見ていた。

あ「…っ、」

光が今いない事が頭にあった私は
伊野尾くんに言われた事を
1人じゃ抱えきれなくて、つい…

あ「…中島くん」

つい私は、助けを求めてしまった。

…

高木先生が黒板を向いた瞬間に中島くんからスッと投げるように送られるノートの１枚。

＂何かあったの？＂

光とは違う、細くて綺麗な字
それはまるで中島くんそのものを表しているみたいな字。

掃除の引き継ぎノートの時は見てなかった字…。
余裕がなかったのか、気にもならなかったのかは分からない。

私は、初めてちゃんと字を見ながら黒板を移すふりして書いた。

＂キスマークの時の事…＂

そこまで書いてハッとする。
中島くんに、何を言うというの？

＂あの日していた事を見られた＂

そんな事を話す勇気は、私にはない。

私はその紙をある程度折りたたんでポケットにしまうと自分のノートの一番後ろを破った。

＂光が学校来ないのが心配で＂

そう書いた紙を、スッと送った。

そしてすぐ、送り返される紙。
すぐに目をやって、ハッとした。

…中島くんには、やっぱり敵わない。

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＂だからウソ下手なんだよ…俺に言えないなら栞ちゃんがいる…元気出せよな。後でジュース奢ってやるからさ＂

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私は目の前の事しか、見えてなかった。