この、恋の行方を知りたいですか？HorY (ページ41)

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40、衝撃ページ41

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隣から中島くんの視線を痛いほど感じる。

ぐるんと大きく振り返ると、同じ列の一番後ろで栞が苦笑いをしながらひらひらと手を振った。

その時黒板に向かう高木先生が口を開いた。

雄「あれ…１人いなくね？席の余りは俺の真ん前か。光の奴、めっちゃついてるわ。残り物にはなんちゃらだな」

列を挟んで中島くんの隣には黒縁メガネの女の子、黒澤雅(みやび)ちゃん。
前髪も肩まであるストレートの黒髪が大人っぽい。

どうやらその左隣が光みたい。

光はいつ来るんだろう。

光の空席を眺めていた時＂ツンツン＂優しく背中をつつく感覚にくるん、と体を向けた。

後ろの席

有岡くんとあいうえお順が前後ろで最初からずっと仲良しの伊野尾くんが
柔らかいタレ目をやんわりと向けて＂よろしくね＂と微笑んでいた。

あ「あ、うんよろ…」

突然だった。
乗り出した体で繰り出された小さな囁き

周りの音に消されないように私の耳元に添えた手。

慧「光って奴と付き合ってるでしょ？俺見たよ。2人が特別室でしてた事」

あ「…っ、！」

私は、息だけをハッと吸い込んで自分の口元をバッと手のひらで覆った。

慧「大丈夫…誰にも言わない」

優しくそう言って離れた伊野尾くんの笑顔があまりにも無垢で
…私はすごく怖かった。

ゆらり、力をなくした体を前に向けた後もずっと目線をもちあげられずに俯いた。

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