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４、笑顔 ページ5
・
…そして
列を挟んで隣
窓際の一番後ろの席
その猫目の彼は、
頬杖をついて、見つめていた。
…私の横顔を、ずっと。
・
気づかないフリをするにはあまりにも長すぎて
私はようやく彼の方に顔を向けた。
すると彼は、唇をうにぃって広げて、笑った。
普段は幅広い二重のぱちくりとした大きな目
それがふにゃんってなくなって
懐っこい犬みたいなとってもかわいい顔をした。
まるで蕾が花を開く時みたいにふわんって笑った。
あ「っ！！」
私の心臓が、ドクンと息づいた。
スローモーションのような景色の中
私が見えていたのは私と彼、ただ2人だけだった。
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作者名：ありぱん
| 作成日時：2017年2月3日 23時
