この、恋の行方を知りたいですか？HorY (ページ36)

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35、心ページ36

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口に運ぶたびパンケーキは何度も私に悲しい顔を思い出させる。

そっと目線を持ち上げると中島くんはさっきの場所にいなくて
お客さん一人一人の席を回って笑顔でお水を入れていた。

その視線の端っこに映る、光。
私に向かって手を上げる素振りをしたのが見えた。

そして私は少しずつこっちへ近づいて来た光から
不自然なほどパッとパンケーキに視線を移した。

もうそんなに大きくないパンケーキを小さく小さく切っていると
スッと横を通り過ぎ一瞬だけ目線をこっちに向けて
そのまままっすぐ歩いて行った光

どうしてか、見れなかった。
なのにやっぱりいなくなったら寂しい。

なんでだろう。
自分でも理由がわからないくらい、心は光がいいって言う。

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あ「栞。私は、やっぱり光に愛されたい」

間違っているとか関係なく私は光がいい。
でも栞は、がくんと肩を落として大きなため息を吐いた。

栞「あのさ、Aが腕を引いて連れていかれた時、アイツ私に何て言ったか知ってる？」

あ「…何て言ったの？」

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栞の言葉は、私の気持ちを打ち壊しそうなほど破壊力があった。

＂俺のとこ戻って来る気になった？＂

光に愛されたいなんて、無謀かもしれない。

もしかしたら光は…栞の事が…好きなのかもしれないから。