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28、sideH ページ29
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そして４月から
俺は滑り止めで受けた高校に通ってる。
入学式の日からやる気なんてなかったよ。
むしろ隙を見て思いっきり暴れてやろうくらいに思ってた。
そんな時に見つけたんだ…あいつの姿を。
遅刻してった俺の存在を��誰だろ��程度に見て
ぐるんと、前を向いた顔は死ぬほど驚いてたね。
あの時のお前の顔を見逃さなかったよ
少し髪が伸びてた以外は、変わってなかった。
むしろ驚いたのは、俺の方だったけどね…
まさかお前が同じ高校だなんてさ…
そんな運命みたいな偶然、ある？
ねぇ、第一志望受からなかったの？
それともまさか…受かったけど俺を避けたつもりだった？
だとしたら、皮肉な偶然だね。
俺はあの日からお前に会いたくて仕方なかったよ
会えたらどうやって話そうかとか
会えたら何をしてやろうとか
会えたら…どうしてくれよう、とか
どんなに妄想したか分からない。
ねぇ、お前は俺と再会した時どう思ったの？
あの死ぬほど驚いた顔は何？
俺の事が…怖いとか？
ははは…
仮にも付き合ってたんだからさ…
もっと普通にしてくれればいいのに。
俺は…お前がまだ、忘れらんないんだよ、
・
・
ねぇ、栞…
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作者名：ありぱん
| 作成日時：2017年2月3日 23時
