この、恋の行方を知りたいですか？HorY (ページ24)

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23、お利口ページ24

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光「ごめんっつーかさ、今日言ったばっかだよな。俺の言う事聞くって。…マジで何なの」

あ「えっ…あ、あれは仕方なかっ…」

ぐんと引っ張られた腕につんと前のめりになる。
そして私の体は腕からぐいんと簡単に壁に打ち付けられ

あ「……っぐ、！」

苦しい、と思った時には、光の片手にギリリと首を掴まれていた。
壁が後ろにあるせいで頭が壁にゴツンと何度もぶつかる。

あ「ぅ…」

息がほとんどできない。

両手で掴んだ光の腕に思い切り力を込めて剥がそうとするのに
光は少しも怯むことなく私の首を掴んでいた。

光の猫のような大きな目は真っ赤に潤んでいて
私をまっすぐ見ていた。

光「俺今日ずっと見てたんだけど。もうあんな事すんなよ。いい子にしろよA」

光が泣いている事と
息苦しさに体が小刻みに震えた。

目の前の光は確かに私の好きな人

だからこんな事をされていても…
こんな顔をされたらほっておけないと思ってしまう。

光が言う＂あんな事＂がどの事を指してるのかは分からなかったけど
とりあえず今の自分が動かせる範囲で何とかやっと首を縦に振った。

一気に手の力を緩め首元から離した光は

ズルッ…

私の糸の切れたマリオネットのように床に吸い寄せられた体を
自分の体でフッと受け止めた。

あ「…っ、はぁ…はぁ…はぁっ」

力の入らない体は
光の肩にドサと乗っかったまま必死で酸素を取り入れる。

光はそんな私にポツリ、ポツリと話し出した。

光「俺、元カノに浮気されて別れたの。だからお前はそんな事しないで…。中島ともうしゃべんないで…頼むよA…」

あぁ…また
こうやって消え入りそうな弱々しい声を出す。

私がNoと言えないのを、知ってるくせに。

私は、まだ荒いままの呼吸で

＿＿＿＿コクンと…なんとか頷いた。

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光「…お利口さん、」