ツン+デレ=やまけと ページ14
__喧嘩_
二人はさっきまで仲良くしゃべっていたのに
いつのまにか
いつものように
また突然の言い合い。
.
涼介「マジうっぜ・・」
裕翔「は?何だよ!」
チッ、とお互いに舌打ちをし
バッ、とお互いに背を向け
バタンと裕翔は出て行った。
圭人「ち、ちょっと山ちゃん!いいの?」
二人の様子に驚いた圭人は慌てて涼介のもとへ駆け寄った。
・・泣きそうなほど困り顔で。
涼介「つか勝手に出てくのなくね?話できねえ、マジ卑怯」
圭人「けど山ちゃんも言いすぎじゃ
涼介「あ?圭人はゆうてぃの味方するわけ?」
圭人の言葉を遮った涼介は
圭人からもプイ、と顔を背けた。
圭人「そういう事じゃなくて・・」
涼介はムッとした顔を向けただけで返事もしなかった。
圭人「っ山ちゃん、」
近づいて、伸ばした腕で
涼介の服の腕をそっとつかんだだけの手
涼介「うっせ。もーいいわ」
素早くバッと袖から振りほどかれた手は
ごめんの言葉を悲しいほどに遮断した。
いつもみんなの一歩後ろを歩いてついていくような圭人だから
あんまり強くは言えないものの、人一倍情が深くて
____涙もろい。
圭人は、ぶわっと溢れる悲しさに何も言えずに
ただ目を真っ赤に潤ませた。
それを涼介にバレないようにしながら
なんでこんなに力になりたいのに
なんて力不足なんだろうと
考えながらソファにとすんと腰かけた。
.
1時間くらいして戻ってきた裕翔は
袋を手にしていて
それをテーブルに置いて言った。
裕翔「…これ、食べない?」
圭「ぅわぁっ裕翔これどしたの?」
裕「あそこの果物やさんで」
圭「そっか…山ちゃん好きでしょ?」
圭人の方も見ないでスマホをいじる涼介。
涼介「・・うっせ。俺いらねぇ」
これでも?と裕翔が顔の前に突きつけた袋の中身は
真っ赤に甘そうないちごや
丁寧に切り分けられたメロンやぶとうの甘い香り
漂う香りに、涼介はいちごに手を伸ばした。
仲直りの術を知ってるのも仲良しだからだよねと圭人が安堵していると
涼介がスマホをトントンと指さした。
見て、の合図だと慌てて取り出し開いたメール。
.
.
『さっきはごめん。ちょっと妬いた』
.
圭人がハッと涼介の方を見ると
涼介はいたずらにべっ、と舌を出した。
その時圭人は自分の全部で感じた。
この人にはきっと一生・・敵わないと。
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ありぱん(プロフ) - 由真さん» なるほど(笑)どう表現したらいいのか...から入ってるんで上手くかけないと思いますが更新した際は読んでみて下さい☆ご意見等お待ちしてます!(笑) (2017年4月2日 0時) (レス) id: 561a6df49c (このIDを非表示/違反報告)
由真(プロフ) - ありぱんさん» 裏は… では、微裏ってことで! (2017年4月1日 21時) (携帯から) (レス) id: 49bfd89e96 (このIDを非表示/違反報告)
ありぱん(プロフ) - 由真さん» リクありがとうございます☆裏はなしでも大丈夫ですか??この作品では裏は書かないって勝手に決めてるだけなんですけどね(笑) (2017年4月1日 16時) (レス) id: 561a6df49c (このIDを非表示/違反報告)
由真(プロフ) - また、リクエストO.K.ですか? 雄やんと圭人の生誕記念の続きで、たかいの、とりんとりんのお話をお願いします。出来れば、雄やんと裕翔が、オスの本性丸出しになる展開で! (2017年4月1日 13時) (携帯から) (レス) id: 49bfd89e96 (このIDを非表示/違反報告)
由真(プロフ) - ありぱんさん» お話を書いてくれて、有り難うございます。これからもたかいののお話、じゃんじゃん書いてください。 (2017年1月23日 15時) (携帯から) (レス) id: 49bfd89e96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ありぱん | 作成日時:2015年12月14日 16時