sweetie 【W.紫緑】 (ページ7)

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特別な人ページ7

パティシエ紫×常連客緑

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紫side

この街にお店を構えて早3年
わくわくした顔でケーキを選ぶお客さまを見てると俺まで幸せになれる
段々と常連のお客さまも増えてきて嬉しい限りだ
そんな常連さんの中でも特に来店を楽しみにしてる人がいる

数ヶ月前から定期的に来店してくれる近所に住む神山くん

きらきらな目でケーキを選ぶ姿がむっちゃ可愛くて一目惚れしてもうた
頑張って話しかけて最近ようやく仲良くなれたんよ！嬉しいわぁ〜

いつかは付き合えたらなんて思ってるんやけど、まだ店員とお客さんって関係のまま
せやけど今日勇気だしてアプローチするつもりや

そろそろ来てくれる頃やと思うんやけど…

『こんばんは』

「あっ神山くん！いらっしゃい！」

「今日は何にするん？」

『ん〜どれにしましょう… 毎回悩んじゃいます』

ふふ、可愛ええ
真剣な顔でショーケースと睨めっこ
あっちにしようかいやでもこっちがいいか、と独り言を言いながら百面相
来る度にこんなに悩んで選んでくれるなら作りがいがあるなぁ

『決めた！今日はシンプルに王道のショートケーキで！』

悩み抜いて決めたようできらきらの目でこっちを見てくる
俺この笑顔が大好きやねん

「そうや、神山くん今週末ってなんか予定ある？
美味しそうなパフェがあるお店見っけたんやけど一緒に行かへん？」

『え？』

「あ、ただの店員となんて行きたないよな」

『ちゃいます！ちょっとびっくりしただけでお誘い嬉しいです
俺でよければ是非』

「ほんまっ？やった！！」

『そんな喜びます？笑』

「やってめっちゃ嬉しいから！楽しみや」