sweetie 【W.紫緑】 (ページ6)

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赤side

物心ついたときからずっと隣おった
好きやって自覚したのは何時だったか

ずっと俺の隣にはともがおって、ともの隣におるのも俺やって思っとった

高校に入学してバスケ部のマネージャーになると言い出したとも
そんなともを追いかけて俺も入部した

朝練に来るときも帰るときも一緒
俺らは親しいやぞって見せつけるようにしとったのに、それを気にもせずともと仲良くなってたあの濵田って男

もちろんバスケは上手いし尊敬もしとるけど、それとこれとは別問題や

俺はともの特別なんやって思いたくて、なんとか俺の方を向いてくれんかって、チョコを欲しいって言った
俺だけがみんなとは違うチョコ貰えて、お前の入る隙なんてこれっぽっちもないんやと見せつけたかった

……

『あ、だいきおはよ〜！
これ言ってたチョコな！みんなとは違うの作ったからちゃんと食べてや？』

赤「ありがとう！
むっちゃ嬉しいっ！！とも大好きや〜！」

「チョコくらいで大袈裟やな笑」

やっぱり俺にだけ作ってくれた
俺のおねがい聞いてくれた

そう思っとったのにどういうことや

俺の目に映るのは俺が貰ったものより丁寧にラッピングされたチョコを恥ずかしそうに手渡すともの姿
渡してる相手はよりによってあの濵田

あの様子からしてまだ付き合っとるわけやないな
濵田は好きなんやろうけど

まぁ付き合ってようが関係あらへん
そんなことで諦めるわけないやろ
俺がどんだけとものこと好きやと思っとるん？
絶対誰にも渡さへん

絶対何がなんでもとものこと振り向かせたるわ

to be continued…？