sweetie 【W.紫緑】 (ページ37)

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次の日...

「かみちゃん、ちょっとええ？」

『昨日のことならもう分かったって
反省したし気をつけるから』

素直にならんとほんまに他のやつに取られてまうと思ったわけで

ちゃんと俺の気持ちを伝えようと呼び止めると、また怒られると勘違いしたようでさらりと躱されそうになる

「ちゃう、お願いやから俺の話聞いてや」

咄嗟に腕を掴み真剣な表情でそう伝えると話を聞いてくれる気になったよう

「昨日はほんまごめん」

『いや、俺も逃げるように帰ってしもうたし...
いい歳した大人が酔って迷子になるとかはまちゃんが怒るのも無理ないよな』

「違うんよ、
かみちゃんはなんも悪くないねん
俺が勝手に嫉妬して焦ってただけなんよ」

『嫉妬...？』

「俺かみちゃんが好きや、恋愛感情として
せやから迷子になってるの見て不安になって、望に抱き締められてるの見て嫉妬してあんな風に怒ってるみたいになってしもうて...」

伝えてしまったら今までの関係性が壊れてしまうかもしれない

それでも君の隣に立てる権利を貰える可能性が少しでもあるのなら

迷子にならんように手を繋ぐのも、可愛く駆け寄ってくる姿を見れるのも、可愛いと伝えて抱き締めるのも

これから先君の隣でそれを独占するのは俺でありたい