「アホちゃう？（笑）」【赤】 (ページ7)

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モロバレしてるし……………。

『…ごめん、そんなつもりじゃなかった…』

重岡「ええよええよ！謝らんといて！」

『…ちょっとだけ人見知りでさ、』

重岡「あーな、俺も実は人見知り(笑)」

『…………それは絶対うそ』

重岡「ほんまやって！これ信じて貰えたことないけど！」

とケタケタ笑うから、思わずつられて笑った。

重岡「あ！」

と急に大声を出す君。

『…え？なに？』

重岡「初めて俺の前で笑った！！」

と、大袈裟なくらい嬉しそうに言う。

『別に笑うし、』

重岡「やって、笑ってくれたこと無かってんもん」

『…それは、ごめんじゃん…？』

重岡「ええよええよ！これからたくさん笑ってくれれば！」

と、私の頭をクシャクシャと撫でて

いつの間にか着いていた教室に入っていく。

その時かな、好きと思ったのは。

別に鈍いわけじゃないし、そうゆうのには割と

敏感だと自分では思ってるから、気づいた。

あー、しげのこと好きになったんだな、って。

『……やっぱり甘い、』

3度目のいちごミルクは、変わらずに甘かった。

⋮

そこからは好きになっていく一方。

だけど、しげは私の事なんてそんな目ですら

見ていないだろうし、そもそも彼女がいないかも

わからない。

望にはなんでかすぐバレた。

わかりやすかったらしい。

今は、世界史の授業中。

私より前に座ってるしげを眺める。

…彼女、いるのかな。

…好きな人、いるのかな。

まぁ、どちらにせよ私ではないな、と

自問自答して悲しくなる。

『……望、』

と、隣の席に小声で声をかける。

小瀧「ん？なに？」

『…………しげって…彼女、とかいる、？』

小瀧「知らん。興味無いから聞いたことない」

『……そっか』

小瀧「自分で聞けばええやん」

『ムリだよ…』

小瀧「はァ…そんなんやと、いつまで経っても進歩しないで？」

『そう、だけど……』

小瀧「ちょっとは頑張ってみろ、ヘタレ」

と、言って机に伏せて寝てしまった。

頑張る、って…………私には到底できない…。

だって、もしこの気持ちがしげにバレたら

しげは……どうすると思う？

少なくとも…もう一緒に仲良くはできなくなる。

そうなるくらいなら…と思う私は、

望の言う通り、世界一のヘタレかもしれない。