「アホちゃう？（笑）」【赤】 (ページ49)

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送られてきたのは、なんかぼーっとしてるハムスターの写真。

重岡「仕返し(笑)」

ニィッと笑うしげ。

『今保存したの？わざわざ(笑)』

重岡「こんな短時間で探せるか！(笑)」

「俺も前、Aに似てると思って保存してたねん(笑)」

というしげに少し固まってしまう。

重岡「…結構、似てるやろ？(笑)」

『………全然、似てないし！(笑)』

あぁ、しげも同じことしてたんだなって思うとすごく嬉しくなった。

『…はい、ほんとのやつ(笑)』

と、ツーショットをさすがに送った。

重岡「おー、ヤギとハムスターや(笑)」

『ちがうから！(笑)』

なんて2人で笑っていると私の家の前に着く。

『……じゃあ、また送ってくれてありがとう！』

重岡「気にせんといて！」

『…うん、じゃあ。またね？』

と家へ入ろうとすると、

重岡「A！！！」

夜だって言うのに、大きな声で名前を叫ばれるから振り向く。

『ん？』

重岡「…バーベキュー、楽しみやな！」

『…うん！楽しみ！』

重岡「その時も、写真撮ろうな！」

『はいはい(笑)ほんとに遅くなるよ？』

重岡「おう！じゃ、また！」

と駅の方に向かっていくしげを見て、私も家に入る。

…もしかしたら、ただの社交辞令みたいなもんかもしれないし

今までの流れ的にしげは言ったのかもしれないけど、

写真を撮るという約束ができたことが、

私にとっては、ほんとに嬉しかった。

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それからは課題やバイト、たまにミサと遊んでると

あっという間に来たお盆。

ミサ「おはよう」

『おはよ！』

朝9時、ミサと最寄り駅で待ち合わせて行く。

ミサ「✕✕駅で待ち合わせだよね？10時に」

『うん！去年も使ったとこらしいね』

ミサ「それなら安心だわ」

なんて話ながら、普段学校へ行く方とは逆方面の電車に乗る。

目的地の駅に着いて辺りを見回すと、もう私たち以外は来てたみたいだった。

ミサ「ごめん！私ら遅かった？」

重岡「へーきやで。俺ら、昨日流星んちに泊まったから早いだけやねん」