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気づけば夏休みが始まってて、バイトに暮れる毎日。
ノゾムバーベキューさ、お盆でもええ?
シゲ部活が丸々ない日で予定合うのがその辺やねん
とグループLINEが来ていた。
ミサ私はOK!
ミサが返信したのを見て私も急いで返信する。
A私も大丈夫だよ!
ノゾムじゃあその日で。
シゲあ、神ちゃんの彼女とその友達も来れるらしいでー
……人見知りだけど大丈夫だろうか。
ノゾムAの人見知りが久々に見れるな
シゲあ、そうやん
ミサ神ちゃんさん、彼女さん、彼女さんの友達。
ノゾム3コンボや
なんて勝手に話が盛り上がっている。
Aするかわかんないから!
ノゾムええ加減人見知りするのを人で分けるのやめろや
そう言われても無意識だから仕方ない。
“ 「人見知りするの、俺だけやったらええのにな」”
いつの日かしげがそんなことを言ってた意味を思い出す。
どうゆう意味なのだろうか。
そもそも私が理系が得意なのは答えが一つだから。
人の気持ちは答えが一つじゃない、
きっと有名な大学の試験より、すっごい広い試験範囲のテストより
人の気持ちが一生わからなくて、
…………私には、きっとしげの気持ちが一生分からない。
たまに人の気持ちも数学みたいに公式で解ければいいのに、と思う。
『………楽しみだなぁ』
お盆まであと2週間ちょっと。
ピコンッ。
ミサ来週の夏祭り一緒に行こうよ
ミサから個人でそうメッセージが来ていた。
そう言えば来週にそこそこ大きい夏祭りがあるんだっけ。
行く気が無さすぎて、忘れてたなぁ。
Aうん、行きたい!
ミサ私、浴衣着るからAも着てきてね
Aえ、女2人なのに?笑
ミサこうゆうのは見た目からだよ
お盆前に一つ、楽しみができた。
『…おかあさーん、浴衣ってあったっけ？』
母「浴衣ぁ〜？一応あるわよ〜」
『来週の夏祭りで着たいんだけど…』
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作者名：ちゅら | 作成日時：2020年4月21日 3時
