「アホちゃう？（笑）」【赤】 (ページ39)

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重岡「そんじゃあ、帰る？」

『…ほんとに悪いからいいよ？』

重岡「もう気にすんなって！もう暗いし、

何かあったら俺の後味が悪いねん(笑)」

ほら行くぞ、と改札に行ってしまうしげの後を付いていく。

電車に乗って、少しお互い無言になる。

重岡「…最寄りどこなん？」

『え？あっ、□□だよ』

重岡「俺と二駅くらいしか離れてないんや、」

なーんや、とドアに寄りかかるしげ。

『…しげは△△だったんだね』

重岡「あれ？俺言ったこと無かったっけ？」

『ないよ！』

重岡「あそこなんもないねんなー、田舎や田舎」

『ゆうて、私のところもないよ』

重岡「俺んとこよりはあるやろ？(笑)」

『………まぁ(笑)』

重岡「いや！ちょっとは遠慮せえよ！(笑)」

そんな地元話で盛り上がってると、

「次は□□～、□□でございます。」

重岡「あ、もう着いてもうたか」

…もうって言葉に少し反応しちゃうのは許して欲しい。

『意外と早いよね…』

重岡「話してるとあっとゆう間やなぁ」

降りるで～、と私の最寄りで降りて改札を通る。

重岡「やっぱ俺んとこよりは栄えてた(笑)」

『…でしょ？(笑)』

重岡「歩いてどんくらいなん？」

『あー…20分くらい…』

重岡「え、結構あんねんな？ミサも？」

『いや、ミサはバス使ってるよ』

重岡「Aは使わへんの？」

『んー、なんかバス苦手だし歩くの好きだから毎日歩いてるの。

結構距離あるしやっぱ今からでも帰った方がいいよ？』

重岡「もうここまで来たんやし送るって(笑)」

そう言ってはよ案内して～と私に向かって言う。

もうここは甘えちゃおうかな、と思い

『こっちだよ』

と案内する。

重岡「あんまこの辺来たこと無かったな～」

さりげなく車道側を歩くしげを見てまた好きが増える。

『まぁ私の家の方はなんもないよ。コンビニくらい』

重岡「正味、コンビニあれば何でも出来る(笑)」

『それは間違いない(笑)』

そう言ってたら見えてきたコンビニ。

重岡「なぁ、」

『ん？』

重岡「暑いし、アイス買って帰ろうや」

ちょうどコンビニあったし？とニヤッとしながら言うしげ。