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「あーん」と口を開けてくる。
『…………え、』
重岡「ん？あーん」
と未だに口を開けて待ってるしげを前に、ミサと望の方をちらっと見ると
パスタと携帯に夢中だからいけるかな、と思い
『…………はい』
とパスタをしげの口に運ぶ。
重岡「うっまー！パスタもええなぁ！」
そうニコニコしてるしげに対して、ドキドキが止まらない私。
しかもこの後このフォークでパスタを食べるのは私しかいない。
…もういいや、と思い自分の口にパスタを運ぶ。
重岡「美味しいやろ？」
と、何故か得意げなしげ。
『ん、おいしい！』
重岡「やろ？！」
『私が頼んだんだけどね(笑)』
そんなことを言ってると運ばれてくるしげと望の料理。
小瀧「……やっとたべれる」
重岡「うまそー！いただきます！」
と言い2人がバクバク食べ始める。
思春期の男子の食べっぷりはすごくて、私とミサの
料理の方が先に来たのにほぼ同時に食べ終わった。
そしてしっかり自分の分は自分で払い外に出る。
小瀧「あー、お腹いっぱいや」
重岡「なー、2人とも急やったのにありがとなぁ」
ミサ「いいよいいよ〜」
『気にしないで！』
小瀧「じゃあ帰るか」
ミサ「あ、ねぇ、しげって最寄りどこだっけ？」
唐突にしげに最寄りを聞き出すミサに不審に思う。
重岡「え、△△やけど…」
ミサ「じゃあ定期圏内か……。Aのこと、送ってってよ」
『え？！』
ミサ「だってもう遅いじゃん」
『いやでも、駅までミサ一緒じゃん！』
ミサ「あー、いや、私この後ちょっと本屋行きたいんだよね」
『でも……』
重岡「…俺はええよ？」
『…え？！でもしげに悪いよ…』
重岡「どうせ定期圏内なんやろ？なら全然問題ないやん！」
そう話してるうちに駅に着いてしまった。
ミサ「じゃあ、私こっちの本屋行くから。
しげ、Aのことよろしくね。」
またね、と颯爽と行ってしまうミサ。
『…望も方面一緒だよね？』
小瀧「あー、俺も今日この後用事あんねん」
重岡「あ、そうなん？」
小瀧「おん、じゃあまたな〜」
と、ミサとは反対方面に行ってしまう望。
………てことは必然的に2人になるわけで、
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作者名：ちゅら | 作成日時：2020年4月21日 3時
