「アホちゃう？（笑）」【赤】 (ページ33)

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なんだか女子が多い気がするな……。

まぁ、それもそうか。

しげと望は地味にモテるもんな、と思ってると

望が高い身長を活かして、相手のアタックをガードする。

すると、周りから「かっこいい…！」という声が上がる。

ミサ「望ーー！！！ナイス！！！」

そう大声で隣で叫ぶミサに見習って、

『望、しげ～！がんばれ～！』

と、さっき2人が応援してくれたように私も応援の言葉をかける。

そうすると、こっちをちらっと見たしげ。

え、なに、？と思い、とりあえず口パクで

『(が・ん・ば・れ・！)』

と伝えると、少し照れたように笑い

さっきと同じように軽くグーのポーズをしてきた。

だから私も笑顔でグーのポーズを返しておいた。

その後の試合は、しげの強烈なアタックやサーブもあり

難なく初戦を突破した。

……しげ、かっこよかったなぁと思っていると

こちらに向かってくるふたり。

ミサ「お疲れさん、二人とも」

『初戦突破おめでとう！』

小瀧「それはAもやけどな」

あ～、疲れたと言いながら座り込む望。

重岡「応援ありがとな～」

とかるーく言いながら、私の隣に立つしげ。

汗をかいて肩まで体操着を捲ってるしげは、なんだか

いつもの雰囲気と違くてかっこよくてドキドキする。

『…うん、しげお疲れ！』

重岡「おう！ありがとな～！」

そう言ってニコニコ笑ってるしげ。

ミサ「あ、次わたし試合だ」

『あ、私もだ』

小瀧「あ、被ってるんや。どうする？しげ」

重岡「んー、外の方も見に行く？」

小瀧「あー、それもそやな。神ちゃんとかサッカーやったやろ？」

重岡「そうそう。やっぱ球技できひん！って唸ってたわ(笑)」

ミサ「神ちゃんって人は別クラスだけどね(笑)」

小瀧「神ちゃん単体で応援しに行くねん！」

という望が面白くて笑っていると、

藤井「あれ、仲良し四人衆やん」

と声が聞こえてそちらを向くと藤井くん。

ミサ「あれ、藤井もバレー？」

藤井「ちゃう、バスケの方」

『あ、同じなんだ』

藤井「俺は気付いとったけどな～、さっきの試合も見てたし」

『え゛っ』

藤井「大活躍やったやん。Aさんすげー、って思ってた」

そう言って、フフフと笑う藤井くん。