「アホちゃう？（笑）」【赤】 (ページ30)

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体育館に今は移動している。

『んーーー、やりたくない…』

ミサ「それしか言ってない、さっきから」

小瀧「ほんま。こっちはやる気しかないわ」

『…運動できる人はねぇ、』

重岡「まぁまぁ、Aバスケなんやっけ？

俺らで見に行くから！」

そういうしげに慌てて

『え！来なくていいよ！恥ずかしいから！！』

ミサ「え、私行く気満々だったんだけど」

小瀧「俺も。」

重岡「何試合か時間被ってないねん、行くしかないやろ」

『えー、、、、最悪…』

できないところを見られたい人なんてこの世にいるだろうか。

しかも好きな人になんて………。

小瀧「1番先、どこ試合なん？」

ミサ「あ、私だ」

重岡「俺らは、3試合後くらいやで」

ミサ「Aは？」

『最初は2試合目かな？』

重岡「じゃあ全員被らず見れるやん」

小瀧「運ええな」

『最悪だよ』

そういう私に笑う3人。

【2年A組女子バレーの生徒はコートに集まってくださーい】

そうメガホンでだるそうに言う球技大会委員。

ミサ「んじゃ、行ってくるわ」

小瀧「おう、勝ってこいよ」

重岡「勝ってこなかったらグーパンやで」

ミサ「勝つに決まってるでしょ」

そう言い、半袖の体操着を肩までまくるミサはかっこいい。

『頑張って！ミサ！』

ミサ「うん！ありがと！」

そう行ってコートに向かったミサ。

その後、私と望としげ3人は見やすい位置に移動して

他のクラスメイトと一緒に私たちのクラスの

第1試合を見守った。

結果は、ミサの活躍で余裕勝ち。

重岡「余裕やん、さすがやな」

小瀧「こりゃあ優勝できるんちゃう？」

ミサ「余裕だったわ～」

ゴクゴクとスポドリを飲みながら言うミサ。

いいな、私もそんなこと言ってみたかったな、と思う。

重岡「つぎAやろ？」

…しげ、今は思い出さないで欲しかった。

『あ～……うん』

小瀧「お、そうやん。楽しみやな～」

にやにやする望がウザイ。

ミサ「ほら、集まってるよ」

『え？あ！ほんとだ！じゃあ、いってくる！』

重岡「おう！しっかり見とるからな～！」

小瀧「ヘマすんなよ～！！」

ミサ「頑張って～！！！」

『そんな見なくていいから！！』

後ろを向きながら3人に叫ぶ。