「アホちゃう？（笑）」【赤】 (ページ29)

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『まぁ、サポートに回るよ』

ミサ「サポートって(笑)私の試合見に来てね」

『行く行く！同じ体育館でよかった！』

ミサは私に反して運動が得意。

中学の頃、バレー部のキャプテンだったから

高一の時の球技大会で大活躍だった。

ミサ「しげと望は何出るんだろ」

『あ～、わかんないや』

ミサ「応援、行きなよ(笑)」

『…いけたらね(笑)』

学校について、なんだからやる気に満ちてるクラスメイトを

見ながら自分の席に着く。

小瀧「おはよー！」

今日はなんだかテンションが高い望。

『テンションたかっ…』

小瀧「そりゃ球技大会やもん！！やっと俺の見せ場来たわ！」

『見せ場って(笑)望なにでるの？』

小瀧「バレー！しげもやで！」

『あ、じゃあミサも一緒だ』

小瀧「あ、そうなん？元バレ部やっけ？」

『そうそう、めっちゃ強いよ。勝てちゃうかもね』

小瀧「Aは運動音痴やもんな(笑)」

『うるさっ！(笑)』

重岡「へー！A、運動できひんのや！」

そう周りより少し高めの声が聞こえて、横を向く。

『うわ！ビックリした……しげか、』

重岡「もーう！全然気付かんし！」

小瀧「俺は気付いてたけどな(笑)」

『そりゃ望からは見える位置だもん』

重岡「俺、そんな影薄い？(笑)」

そう言いながら山田くんの席に着くしげ。

なんか久々だな、山田くんごめん。といつもの様に心の中で謝る。

重岡「ほんまはさ、サッカーでたかってんけどな」

『そうじゃん、なんで2人ともサッカーじゃないの？』

小瀧「お前アホなん？入ってる部活のやつは出たらアカンきまりやん」

『……そんなきまりあったんだ』

重岡「ハハハッ(笑)ほんま興味無いねんな！」

『運動に関してはできなくても生きていけるもん』

小瀧「それ運動できひんやつの、テンプレの言い訳やん」

『あーもー！望はうるさい！』

重岡「んまぁ、お互い頑張ろうや(笑)」

そう頭をポンポンと叩いて、他の男子のところに去っていくしげ。

『…しげって、よく頭撫でるよね』

小瀧「お前の頭、撫でやすい位置にあんねん」

『………それチビって言ってる？』

そのあと少し望と言い合いになってると

担任が入ってきて、球技大会の気合い入れをクラスでした。