「アホちゃう？（笑）」【赤】 (ページ23)

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『…うん、おやすみ。明日頑張ろうね』

“ 重岡「おう！お前もな！」”

じゃあっ、といいお互いがグループ通話を抜ける。

私はしばらく携帯の画面を見つめていた。

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次の日。

朝起きて、電車に乗って学校へ向かう。

さすがにテスト初日は緊張するなぁ、と思いながら

生物のプリントを見る。

あぁ、この問題昨日しげに出したな。とか

この問題はしげ何回やってもわからなかったけ、

とか考えていると、顔に出てたみたいで

小瀧「なに笑ってるんですかー、お姉さん」

という声が聞こえて、ハッと前を向く。

小瀧「よっ、おは」

『……望か、』

小瀧「俺で悪かったな」

と言いながら、ニヤニヤ笑う望に

『………なに？』

小瀧「昨日、楽しかった？」

と言うから、は？となる。

『なんで？』

小瀧「しげと2人で電話してたやろー」

俺もわからんことあったから聞きたかったんに

入っちゃいけないかと思って入らんかったんやからなー、

という望。

……………グループ通話の悪い所だ。

小瀧「まぁ、順調みたいでよかったわ」

と、座ってる私の頭をグシャグシャとしげより

強めに撫でる。

『……うるさい、』

順調って言葉を私は否定したくなかった。

駅に着いて、降りてミサの所へ向かう。

望は、反対側にいる藤井くんの方へ向かう。

今日は藤井くんいたのか。

ミサ「おはーよ」

『おはよ～』

ミサ「あれ？また望と一緒？」

『らしいね』

ミサ「あ、昨日ありがとね」

『全然いいよ～』

ミサ「しげできてた？結構長い時間してたみたいだけど、」

『うん、なんとかわかってくれたみたい』

ミサ「ふーん、よかったね」

と、何故かニヤニヤ笑うミサ。

『え？うん。分かってくれたみたいでよかったよ』

ミサ「もーう、そうじゃないよー。

しげといい感じみたいでよかったね、ってこと」

………………。

『っえ？！？！い、いつから？！なんで？！』

ミサ「ちょ、朝からうるさい…」

『だってだって！なんでバレてるの？！』

何故か私がしげを好きなのがミサにバレてて

思わずミサに詰め寄る。

ミサ「逆に私にバレないと思った？」

河相ミサさん、恐るべし。

ミサ「まっ、応援してるから！」

とニコニコして、肩を叩いてくる。