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と聞こえる。
あぁ、もう終わりかぁ…なんてさっき
自分から切ろうとしてたくせに都合がいい。
『あぁ、うん。わかった。』
“ 重岡「じゃあ、おやすみ。また明日な」”
と、しげがグループ通話から抜けるから私も抜ける。
『…おやすみ、なんて初めて直接言われた』
今まで何回かしたことあるグループ通話で
しげと2人になんてなったことない。
だからものすごく緊張したし、なにより
やっぱりしげはずるい人だ。
傍から見たら、うまくいきそうかもしれないけど
しげはああいう事を何の気なしに言う。
それを証拠にミサにも言ってたし、
だから、期待しないのは自分のためだ。
なんて思いながら、さっき送られてきた望のLINEに返事する。
Aダルい(笑)
『……私もお風呂行こ、』
その日は、もうそれ以上特に起きなかった。
布団に入って携帯をいじって寝る。
いつもと同じことだけど、いつもと違うのは
やっぱり君が頭から消えないからだ。
⋮
次の日、朝いつもの様に起きて学校に向かう。
電車に揺られながら携帯をいじっていると
小瀧「よっ」
と、声が聞こえるから前を向けば
小瀧「昨日、どうやった(笑)」
とニヤニヤしてる望。
そういえば望もこっち方面だったか、なんて考えてると
小瀧「おーい、え、俺まさか余計なことした?!」
なんて朝から騒がしい。
『……余計なこと、ではなかった…かも』
小瀧「フハッ(笑)なんやねんそれ(笑)」
と、つり革に両手をかけて両腕の間から顔を出す。
小瀧「やっぱ俺ナイスアシストやったか〜、今からバレー部入ろかな」
『バカじゃないの?(笑)』
小瀧「あっ、関西人にバカは禁句やで。」
言うならアホや、なんて真面目な顔して言うから笑ってしまう。
小瀧「なにわろてんねん(笑)」
と頭を小突かれる。
あーあ、これくらいしげとも自然に話せたらいいのにな。
なんて望と話してるとたまに考えてしまう。
“ 次は〜〇〇、〇〇でございます ”
と、アナウンスが聞こえる。
話してたらあっという間だなぁって思う。
小瀧「よし、降りんで〜」
と緩く言う望に続いて降りる。
小瀧「ミサおるん?」
『うん、いつも一緒』
と、会話をしながら改札を抜ける。
小瀧「仲ええなー」
じゃっ、とミサとは反対側にいる
隣のクラスの藤井くんの元へ向かう望。
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作者名:ちゅら | 作成日時:2020年4月21日 3時