【五条悟】最強と最凶に奪い合いされてます【両面宿儺】

7.悪い癖 ページ10

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いや、でも待って。
むしろこれは考えようによっては形勢逆転のチャンス。



さっきから好き勝手にやりたい放題している宿儺に一泡吹かせるチャンスなのでは！？
何だか良く分からないけど、良く考えたら所詮は呪い。



私は昔から所謂ビッチだったのだ。
超美少女で可愛かった私は、持ち前の顔面とスタイルをフルに活かして、実はこれまでの過去、清純な見た目に見えて数々のイケメンを食ってきている百戦錬磨の手練。



唯一、五条先生は一筋縄じゃいかなくて、なんか良く好き放題されちゃうんだけど、宿儺はいけそうな気がする！
男に好き放題されるのは趣味じゃないし。
五条先生も今は私が甘んじているけど、その内泣かすつもりだ。



でもその前に、目の前の調子乗ってなんか私の事を襲おうとか企んでそうな変態呪いから分からせる！
呪いの王らしいから、戦闘では私が多分、いや100%負けると思う。
けど、こういうのなら100%私は呪いなんかに負けない！



大体呪いなんてそういう経験無いでしょ、だから経験豊富な私にその手で敵うわけがない♡



『ん、んぅ……は、』

「……、」



という訳で、口内に入ってきた宿儺の舌に、逆に私の舌を絡めてやった。
そしたら宿儺はちょっとだけ、僅かに驚いた表情をした。



ふふん、そうでしょ驚いたでしょ。
まさか私の方から絡ませに来るとは思ってなかったはず。
精一杯舌を伸ばして、なんなら上顎も舐めてあげる。
舌遣いには定評があるんだよね、私♡



すると宿儺はまた一瞬、私から口を離した。



あれあれもう終わり？
びっくりしちゃって怖気づいちゃったぁ？♡



『あれ、てかその、いんもん？は？良く分かんないけど、試してくれないの？♡』



形勢逆転、やっぱりこの手なら呪いなんてちょろいもんよ♡
余裕よゆ、



「お前は相変わらず学習しないな、この俺が昔から良くお前に言っていた事を忘れたのか？それはお前の悪い癖だ」

『え？なにが？♡』

「……ケヒッ、慢心は身を滅ぼすぞ」

『は、……〜ッ？！？！♡』



へ？



瞬間、さっきまで私の舌遣いに押されていた癖に、それが嘘かのように私の口内を蹂躙し始める宿儺の舌。
勢い良く舌を吸われて、びっくりしている間に上顎の奥、少し右寄りを重点的に舐められる。



そこは私の口内でも1番弱いところで、何で、今日初めて会ったはずの宿儺がそれを知ってるの……？！



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