【五条悟】最強と最凶に奪い合いされてます【両面宿儺】

4.話が違う ページ7

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今のは……？？



条件反射で悠仁君を見ると、悠仁君は私の視線に「ん？」と首を傾げて、特に変わった所は無い様子。
その隣では五条先生が一瞬、真顔になった。



え、っと……？



「あ、でも器って言っても、基本俺の身体は俺のもんだし、宿儺は勝手に出てこれねぇから安心して！」

『え？あ、あぁ……そうなんだ』

「……それは分かんないけどね」

『え？』

「ん？先生なんか言った？」

「ん〜ん、何でも。それより悠仁、次は悠仁の部屋を案内するよ！あ、数日後には更にもう一人同級生が増えるから、その日は恵も連れて皆でその子を迎えに行こうね！」

「おー！楽しみ〜！！」



気のせい……？？



なんだったんだろう。
でも自分の掌を見れば、少し濡れていて。
やっぱり、誰かに舐められた……ような感触、だったけど……



悠仁君とは手しか触れていないし。
手から舌の感触、って普通有り得ないでしょ。
五条先生の雰囲気が若干最初よりピリついていたのも、色々と引っかかるけど……結局今のは私の気のせいという事にした。



悠仁君に手を振って別れる。
その後また首を傾げて自分の掌を見ていた私は、私とすれ違う瞬間、悠仁君の頬に1つ目と口が現れた事に気付かなかった。



そしてその真紅の眼が、私を見ていた事も、ニタリと口角が上がっていた事にも。



なんなら私が再度悠仁君の方を見た時には、その目と口はスッと消えてしまっていたから、気付かなかったんだ。



だから油断していた。



私が最初に話した時は、一切その中に居るらしき宿儺は出てこなかったから。
悠仁君本人も、宿儺は勝手には出てこれないとか言っていたから。



なのに



「あ゛？まさかお前……この俺を忘れた訳ではあるまいな？」



どうして、



私は今宿儺にベットの上で押し倒されて頬を掴まれているのでしょうか。



っていうかここ私の部屋なんですけど？！
一応女子の領域、男子の領域、みたいな感じで高専の寮は男女でゾーンが別れてるんですけど？！



『い、い、いたどり、君？悠仁、く〜ん？？？話が、だいぶ、違うんだけど〜……？』

「その名を呼ぶな、不愉快だ。言っておくが小僧は暫く戻らんぞ、俺が一時的に抑え込んでいる」

『え、えぇ……』



これって詰みでは？？



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