【五条悟】最強と最凶に奪い合いされてます【両面宿儺】

3.虎杖悠仁くん ページ6

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とまぁそんな風に、五条先生のセクハラ具合に五条先生と出会った頃から頭を悩ませる事約1年と少し。
6月のある日。



「Aちゃん！紹介するね！追加で新しい同級生だよ！こちらあのかの呪いの王、両面宿儺の器であり先日死刑宣告されたけど僕のお陰で執行猶予がついてちょっとだけ長く生きれるようになった、虎杖悠仁君で〜す！」

「虎杖悠仁です！宜しくおなしゃーす！！！」

『え？なに？りょうめん、え？すくな？器？しけい、え？』



数少ない同級生に、新たな仲間が加わった。



虎杖悠仁君。



これまた唐突に五条先生に紹介されたと思ったら、目の前の明るい髪色をした男の子は元気良く名乗りながら、ビシッと斜め45度ぐらいの角度を決めて頭を下げ、私に片手を真っ直ぐに差し出してきた。
これは、握手を求められてる？



でもそれ以前になんか、五条先生の口からとんでもなく不吉な単語がいくつか飛び出してきたような気がして、私の頭は宇宙猫、到底即座に宜しくと握手出来るような状態では無かった。



そのせいか、え？え？と私が混乱している間に、目の前の虎杖悠仁君？は、若干シュンとして握手を求めていた片手を下げた。



え、ごめん私が混乱して握手しなかったばかりに！！！



でも今のは全部、一瞬でとんでもない情報を投げてきた五条先生が悪いと思う、確実に！



かいつまんで聞けば、特級呪物である宿儺の指をなんやかんやあって器の適性があった悠仁君が飲み込んでしまい、とんでもなくやばい呪いをこの世に受肉させてしまった悠仁君は即刻死刑宣告されたんだけど、五条先生がお得意の権力を行使して即死刑から執行猶予付きにしてもらったんだと。



何だか良く分かんないけど、特級呪物を飲み込むいかれた凄い奴が来たって事だけは分かったかな。



その割には当の本人、めちゃくちゃ明るいし普通な感じだけどね。
なんなら圧倒的光属性の気配すら感じる。本当に呪いの王が中に居るの？
それかもしや死刑という意味を分かってない？



とは言え、普通に良い子そうだし、数少ない同級生の追加は私も嬉しかった。



『宜しくね、私綾瀬A』



今度は私から片手を差し出して握手を求める。
すると悠仁君は、嬉しそうにパァッと顔を輝かせて、私の差し出した手に自分の手を重ねた。



いや良い子！！！



その刹那、



私の掌に、レロッと舌で舐められる感覚。



え？


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