【五条悟】最強と最凶に奪い合いされてます【両面宿儺】

2.セクハラ教師 ページ5

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「あ、Aちゃ〜ん！！♡」

『う゛えッ！？』

「何今の声、蛙が轢かれた音？」

『……先生が急に抱き着いてくるからでしょ！っていうかこれセクハラなんだけど！！』

「え？でもAちゃん大人しくしてるじゃん、そんな事言いつつ抵抗しないって事はなんだかんだこういう事されて嬉しいんでしょ〜♡」

『うれしくないっ！！』



五条悟という到底教師とは思えない程のセクハラをかましてくるこの男に、中学生の頃に半ば強制的に拉致されて、呪術高専に高校生じゃないのに何故か定期的に通わされるようになってから約1年程。



この春から遂に高校生になった私は、唯一の同級生である伏黒恵君と(2.3ヶ月後にもう一人女の子が来るらしいけど)共に、正式に呪術高専の1年生になっていた。



そして流石に1年も経つと、五条先生のセクハラには慣れ(不本意だけど)、こうして今のように突然背後から抱き締められても、冷静に対処出来るようになってきた。
むしろこれが日常茶飯事だから、これぐらいの事で動じると身が持たない。



「じゃあ抵抗しなよ♡嫌なら抵抗しないと僕ピュアだから勘違いしちゃう！♡」



しかし五条先生は性格が悪い。
だって今日も今日とて私が抵抗しない理由なんて分かってる癖にそんな事を言ってくるのだから。



抵抗しない、じゃなくて、抵抗してもどうにも出来ない、のだ。
呪術界に置いて最強と言われる先生のホールドを、誰がどうにか出来ようか。



こちとら可愛くてか弱いJKなんだけど？
まぁ普通のJKと比べたら、術師だしか弱くはないんだけど。
それでもこの男に比べたらもはや私は赤子同然。



『うぅ、う゛〜ッ、！！ぐぬぬ、！』

「あれまだ抵抗無し？って事はやっぱり僕の事大好」

『ていこう、してる、ッ……！！』

「えぇ〜……マジ？これが抵抗？だとしたらAちゃん激弱じゃん。てかもしこの状況で相手に胸とか揉まれたらどうすんの？逃げれないじゃん！！♡なんか心配になってきた！♡って事で後で僕と2人で体術の特訓ね♡」



こいつほんと、マジで……！！！



息するように次から次へとセクハラを……！！



どさくさに紛れて私の胸を制服の上から揉みまくる変態教師に、私はため息を吐いて今度は完全に自ら抵抗を辞めた。
時には諦める事も必要だ。



むしろ触らせてやってんのよ、そういう事にしておく。




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