1.始まり ページ4
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昔から、人ではない何かが見えた。
そしてそれを倒す事も出来た私は、中学2年のある日、路地裏で目に包帯を巻いた見るからに不審者そうな白髪の男に声をかけられた。
「君、素質あるね!」
『は?誰?』
「それに……」
その男は、訝しむ私の事など気にも止めずに、無遠慮に距離を詰めてくる。
包帯を巻いてるから、私と目があってんだかあってないんだか分からなかったけど、その男はじ〜ッと私を見つめて少し小首を傾げたあと、ぽつりと呟いた。
「呪力が2種類……やっぱり、既に誰かの息がかかってる……何処の誰だか知らねぇけど勝手に俺のものにマーキングしてんじゃねぇよ」
……え?何?
言っていることは全く理解出来なかったけど、最後の方の声は若干怒りがこめられていて、ド低音だった事だけは分かった。
しかも、それでも尚、私の事をじ〜ッと見つめてくるものだから、確実に200%不審者だ!と思った私は、目の前の男に先手を取られる前に、咄嗟に手のひらと指先に精一杯の力を込めて、人には見えない何かを倒す時と同じように、その男の首目掛けて
『か』
「おっと、僕呪霊じゃないよ」
ひと振りして真っ二つ……しようとしたが、その前にその男の手によって両の手首を掴まれたため、私の攻撃は敢え無く失敗に終わった。
殆ど反射で動いたのに……!
この男は、それよりも速かった。
そして気付けば私の鼻先まで迫っている男の顔。
びっくりする暇なんて無い。
そのままその男は流れるような動作で、空いた片方の手で何故か自身の包帯に指をかけた。
男の指の動きに合わせて、包帯がはらりと落ちる。
その先に見えたのは、綺麗な碧。
「そういえば自己紹介がまだだったね。僕、五条悟♡君にはこれから呪術高専に来てもらうよ♡拒否権は無しね」
『は、……えッ、?』
じゅじゅつ、高専……??
ごじょう、さとる……??
いや、それよりも。
ドクンッ
何?何か今、
目の前の男の、碧い双眼を見た瞬間。
私の心臓が、一際大きく脈を打った気がした。
そして一瞬、熱に浮かされたように頭がぼ〜っとして、視界に薄く、何か紋様のようなものが視えた……?
同時に私の脳が、警鐘を鳴らす。
この男は、危険だと。
だけど生憎今の私には、その理由は分からなかった。
これが、後のセクハラ淫行教師五条悟との出会いである。
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お松 - うぁああぁぁっぁ///これ面白いです!!更新頑張ってください!(*^^*) (1月9日 16時) (レス) @page15 id: f0ee455632 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - リンリさん» ありがとうございます!欲張りハッピーセットにしました笑 宿儺様と五条先生に一生虐め続けられたい人生でした……← その夢を夢主ちゃんに叶えてもらおうと思います笑 更新頑張りますねー!( ´∀`)b (1月7日 20時) (レス) id: 32302f25d0 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございますー!宿儺様も五条先生も超ドSかつイケボなんでこの2人に狙われたら幸せいっぱいで死にそうです笑 えちでドSでカッコイイ2人目指して頑張りますので宜しくお願いします……! (1月7日 20時) (レス) id: 32302f25d0 (このIDを非表示/違反報告)
リンリ - ヤバいッこの作品最高すぎる!推しと推しの取り合いは最強なんだけど!更新待ってます🎵 (12月21日 22時) (レス) @page11 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - めちゃくちゃしゅき…す くな様も五 条先生もえ っち過ぎる!更新頑張って下さい。楽しみにしてます! (12月21日 1時) (レス) @page11 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神崎セルザ@新垢2 | 作成日時:2023年12月17日 14時