【五条悟】最強と最凶に奪い合いされてます【両面宿儺】

10.似たもの同士 ページ13

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「1000年前の縛りって何？」

「教えん」

「……」



あ、五条先生今苛ついたな。
後ろから感じる圧と、目の前の悠仁君が若干冷や汗を流して、助けを求めるように私を見たからなんとなく分かった。



「……は〜あ、宿儺はさぁ、たまたま悠仁に器としての適性があって今世に受肉出来ただけなんだよ〜？そこんとこ分かってる？なのにさぁ、僕のAにちょっかいかけてさぁ、あんま調子乗ってると祓っちゃうよ？良いの？」

「それはお前の方だろう。元々は俺のものだ」

「はいはい元カレの戯言ね、Aにはもう僕という今カレが居んのに何言ってんだか、未練たらしい男は嫌われるよ〜？」

『いやちょっと待って、いつから私は五条先生の彼女に』

「ストーカーの妬みにしか聞こえんな」

「おい表出ろや、マジで祓うぞ」

「ちょちょちょ！！落ち着いて五条先生！！！俺の身体！！忘れないでこれ俺の身体！！宿儺の身体じゃないから！！」

「ケヒッ、負け犬ほど良く吠える」

「ちょ、宿儺は一旦黙ってお願いだから！！！」



悠仁君、大変だなぁ……
五条先生に胸ぐらを掴まれて、慌てる悠仁君の頬でニヤニヤ煽る宿儺。
私から見ればどっちもどっちなんだけど。



それにさらっと五条先生に記憶に無い事言われたし……訂正しようとしたら遮られたし……私は遠い目をして関係無いアピールに徹している。



「五条先生落ち着いた？……と、とにかく、宿儺は側にAが居ると普通に出てこれるって事？」

「そうだ。確かに指1本分程度の俺だけであれば、気に食わんがこの身体の主導権はほぼ小僧にある。だがAが居れば、Aの中に流れる俺の呪力が影響し、小僧の意思とは関係無く出てこれる。要は俺の力が増す」

「じゃあ逆に宿儺の呪力をAから無くせば出てこれない……？」

「それが現代の術師共に出来るならな、精々足掻け餓鬼共」

「それ僕に言ってる？ねぇそれ僕にも言ってる？ていうか僕が餓鬼なら宿儺はおじいちゃんだよ？体力が衰えてる1000年物のおじいちゃんに現役の僕が負ける訳無いでしょ、ねぇ宿儺じいじ」

「……」

「五条先生！！！」



今度は宿儺がピキッていた。
宿儺と五条先生の間にバチバチ火花が散っているけど、見なかったことにする。



相性悪すぎるな、この2人……。
性格悪いVS性格悪いだから当たり前か。




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