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そうして最後に宿儺は、にやりと笑ったかと思うと、
ドクンッ
え……なに、これ……
心臓が一際大きく脈を打つ。
それはあの時の、五条先生と初めて会った時と同じ……いや、比べ物にならない。
頭がぼ〜っとして、熱に浮かされたようで、何も考えられなくなって
全身から力が抜けるのに、全身に力がみなぎってくるような、そんな矛盾した感覚。
それが数十秒続いた後、視界いっぱいに何かピンク色の紋様のようなものが濃く、はっきりと見えた。
「それが淫紋だ。ベースは淫魔サキュバス特有の紋様だが、それとは似て非なるもの。1000年前、その上から俺の術と呪力を流す事で、淫紋を元の形から俺が混ざった形に変えた」
『うぇ……?♡』
「だが」
チッ、と舌打ちする宿儺。
「まだ薄いが、俺以外の淫紋も刻まれつつあるな。……つくづく癪に触る男だ、五条悟とやらは」
『〜ッ、♡はぁ、……あ♡』
「まぁ良い。ならばまた俺の呪力で上書きするまで。その身体に刻め、お前は俺のものだ」
『んぅ〜……ッ!!?♡』
何を、言ってるんだろう……?
さっきから……?
ごじょうせんせい?が、どうしたの?
駄目だ私の思考回路は完全に停止した。
とろけそうになりながら、宿儺にされるがまま再度私の口内に侵入してきた宿儺の舌を受け入れる。
と、その時。
「……なにしてんの?僕のAに」
私の部屋のドアの方から、やけに静かで低い声が聞こえてきた。
ごじょう、せんせい……??
「宿儺」
「……」
ドアの方をちらりと見れば、いつもと同じ目隠しをつけた五条先生がドアにもたれかかってこちらを見ている。
続いて宿儺に視線を寄越せば、宿儺は何も言わずにクツクツと笑った後、その瞳を閉じた。
同時にスッと宿儺の模様?紋様?が顔から消え、全ての力を失ったように私の方に倒れてくる。
『ぇっ、……えっ?!』
ついでに私の思考回路もクリアになった。
さっきまで視えていたピンク色の紋様?も綺麗に消え、熱に浮かされたようなあの妙な感覚も消えていく。
「えっ?」
『……えっ?』
「……」
そうして後に取り残されたのは、私の上で状況が全く理解出来ないというような表情をする悠仁君と、私も何も理解出来ない……という顔をする私と、無言の五条先生だけ。
一種の修羅場である。
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お松 - うぁああぁぁっぁ///これ面白いです!!更新頑張ってください!(*^^*) (1月9日 16時) (レス) @page15 id: f0ee455632 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - リンリさん» ありがとうございます!欲張りハッピーセットにしました笑 宿儺様と五条先生に一生虐め続けられたい人生でした……← その夢を夢主ちゃんに叶えてもらおうと思います笑 更新頑張りますねー!( ´∀`)b (1月7日 20時) (レス) id: 32302f25d0 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - にゃーちゃんさん» ありがとうございますー!宿儺様も五条先生も超ドSかつイケボなんでこの2人に狙われたら幸せいっぱいで死にそうです笑 えちでドSでカッコイイ2人目指して頑張りますので宜しくお願いします……! (1月7日 20時) (レス) id: 32302f25d0 (このIDを非表示/違反報告)
リンリ - ヤバいッこの作品最高すぎる!推しと推しの取り合いは最強なんだけど!更新待ってます🎵 (12月21日 22時) (レス) @page11 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - めちゃくちゃしゅき…す くな様も五 条先生もえ っち過ぎる!更新頑張って下さい。楽しみにしてます! (12月21日 1時) (レス) @page11 id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神崎セルザ@新垢2 | 作成日時:2023年12月17日 14時