雪屋敷の日常2

91Day ページ41

「やぁ、久しぶりだな」



深澤「お久しぶりです」






舘さんいなくなるし、翔太ともギクシャクするし、照にも冷たく当たっちゃうし。




そんな最悪な気分の時に、こんな最悪な仕事。









「お久しぶりですわ」






相変わらずケバくて香水臭いこの女も一緒。








帰りたい。







深澤「今日はどのような要件で？」



「分かってるだろ。娘との縁談だ」



「そろそろ決めて下さいまして？」



深澤「あー…」





決めるも何も、最初からこの人とくっつく気は無い。






それに、くっつきたく無い理由だってある。






「私、いつでも雪宮を大きくする準備は出来ていますわ」



深澤「…雪宮を大きくですか。詳しく聞きたいですね」







俺が自分の話に興味を持ったと思ったのか、カラコンで宇宙人みたいな目を見開いて話し始めた。




「まず、構成員を増やしますね。
9人何て少なすぎです。それに1人は未成年…
最近は、どこの馬の骨とも知れない子猫がいらっしゃるそうじゃありませんか」



深澤「よくご存知ですね」



「風の噂ですわ。
それから、事業展開を図ります。
あなた方なら、もっとたくさんのお金を得られますわ」





つまり、雪宮を乗っ取って金を貰おうって話ね。





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誰がさせるかよ。

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