84Day ページ34
深澤「で、連れて帰って来たと…」
ラウ「置き去りなんて酷い事出来ないじゃん！」
ラウの「ただいまー！」の声に玄関まで迎えに行けば、その腕の中には段ボールに入った子猫。
にゃー、とAちゃんに手を伸ばしながら鳴く。
阿部「懐かれたの？」
『そうみたい…』
ラウ「ねー飼っていいでしょ？」
深澤「んー…」
阿部「ラウ、動物を飼うって、簡単な事じゃないんだよ？子供育てるのと同じ事だよ？」
ラウ「分かってる！僕、みんなにおんぶに抱っこじゃやなの」
阿部がやんわり諭しても、ラウは曲げそうにないな。
深澤「Aちゃんは？」
『私も、いいなら育てたい、かな…』
阿部「どうして？」
『…この子、私と似てるから』
そう言ったAちゃんは、とても悲しそうだった。
“似てる”って言うのは、“母親がいない”って事なんだと思う。
阿部「どうする？ふっか」
成人組は、どうしたってこの2人に過保護になる。
だからラウにとって、動物の世話をするのはいい教育になるかもしれない。
Aちゃんにとって、心の拠り所になるかもしれない。
深澤「いいよ」
ラウ「本当に！？」
深澤「ただし、2人できちんと世話をすること。
金銭面は俺達がやるけど、ご飯あげたりトイレの世話したりするのは、2人の仕事だからね？」
ラウ「分かってる！やったねAちゃん！」
『うん』
子猫を抱き上げ、幸せそうに笑う彼女を見て、少し子猫に嫉妬したのは俺だけの秘密。
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ぽんぽんす(プロフ) - 影片りなさん» 初めまして！嬉しいお言葉ありがとうございます(´∀｀)頑張ります！！！ (2020年7月9日 11時) (
レス) id: 32587a9042 (このIDを非表示/違反報告)
影片りな(プロフ) - 初めてまして。面白くて一気読みしました。移行おめでとうございます。更新頑張ってください！ (2020年7月8日 16時) (レス) id: 537ffb3acd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんぽんす | 作成日時：2020年7月7日 21時
