雪屋敷の日常2

52Day ページ2

目の前で伸びてる男を、ただひたすらに蹴り続ける。






服が汚れたって





顔が汚れたって





そんなの気にしない。







ただひたすらに蹴り続ける。
　





「翔太！」









　


渡辺「あ」



宮舘「やりすぎ」







いつの間にか気を失ってる。




いや、死んでる？






宮舘「どうしたの、急につっかかったりして」



渡辺「別に」






急なワケ無いじゃん。




俺は佐久間みたいに見境なく人を殴ったりしない。




自分が汚れるだけのそんな行為なんて。









目の前のこいつは、見覚えがあるんだ。









もちろんそれだけじゃない。









右目の下にある傷跡が、俺と、俺らとこいつが初対面じゃない証。






宮舘「あれ、この人…」



渡辺「涼太、帰ろ。気分悪い」



宮舘「……ふぅ。

そうだね。

後始末の連絡は自分でしてね」



渡辺「分かってる」









家族を傷つける奴は、誰であろうと許さない。


　









それがお互いであっても。

　









　



それが、俺と涼太の誓い。

　

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