53 ページ6
渡辺side
宮「久しぶりだね、こうやって2人で帰るの」
渡「だな」
2人になったからと言って口数が増える訳では無い
なんなら、静かな時間の方が多いかもしれない
でもそれがしっくりくんだよな
家までのたった10分
長いようで短いようで
俺、この時間が好きだったわ
そうしみじみと考える
渡「俺、涼太に断られたらどうしようかと思った」
宮「断らないよ笑元々は俺から惚れてるんだし」
渡「わかんねーじゃん、記憶ぶっ飛んでたからなんか変わってるかもしれないし」
宮「全部思い出したから大丈夫笑」
渡「そういえば、いつ思い出したの？」
宮「4月にみんなで集まったご飯会の時に」
渡「えっ！？そんな前から？笑」
宮「うん」
渡「いや、なんですぐ言ってくれなかったの？」
宮「ん〜…翔太が…」
歯切れ悪そうに口ごもる
渡「俺が？何？」
宮「翔太が、辛い思いすると思ったから」
横を歩く涼太の横顔を見ると、月明かりが綺麗に照らしていた
渡「…ふはっ」
宮「え？俺、真剣に答えたんだけど？笑」
渡「いや、だって」
だって、
同じなんだもん
結局似た者同士だったってことか笑
宮「なに？なんで笑ってんの？笑」
涼太が居るのとは反対側に顔を背け、笑う俺を覗き込むように問いかけてくる涼太
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Merkur(プロフ) - まなさん» ありがとうございます。いかにそのシーンを頭の中で想像できるかを意識しながら書いておりますので、そう言っていただけると大変幸いです。続編につきましては、考えておりませんでしたのでその後のストーリーが構想出来れば書くことも検討しようかなと思います。 (2023年1月8日 8時) (
レス) id: 872bc06824 (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - 私がいうのも大変おこがましいのですが、いい意味であっさりした文章なのに引き込ませてくれるのがすごいなと感じました。大変想像がしやすかったです。もしよろしければ、ちょっとしたおまけというか、その後が読んでみたいなと思ったのでご検討して頂けないでしょうか (2023年1月4日 10時) (レス) id: 25b8484c9e (このIDを非表示/違反報告)
まな(プロフ) - はじめまして、まなと申します。今回のお話、切なくってぎゅっとなりました。お互いがお互いを思って好きなのに伝えられないのが本当にもどかしかったです。 (2023年1月4日 10時) (レス) @page7 id: 25b8484c9e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Merkur | 作成日時：2022年12月4日 11時
