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ヒース「話は後だ。みんな、急いで!」
ムル「分かった!」
鼠「チュー!チュー!」
あ、投げた。かわいそ……
と思ったら、クックロビンさんが上手い具合にキャッチした。
良かったね、大臣
ク「あの、大臣は……!?」
シ「半日もすれば元に戻ります」
あ、良くなかったかも。
ムル「賢者様、西の魔法使いムルだよ!賢者様は飛んだことある?」
『え、ええと……投げられたこと、なら?』
カイン「投げられた……!?」
そう、ムルさんの質問に答える。
カインさんとヒースクリフさんが驚いてる気配がする。
ム「そっか、そっか!じゃあ、俺と行こう!おいで!」
カ「こら、ムル!」
ム「《エアニュー・ランブル》!」
そう、カインさんの話を聞かずに、ムルさんが先程言った呪文であろうものを答える。
すると、ムルさんの手元にどこからともなく箒が現れた。
ムルさんは箒を片手に、私の手を引いて駆け出していく。
__そのまま、近くの窓から飛び降りた。
『……!?!?』
ふわっと体が宙に浮く。
そして、重力が当たり前のように作用してきた。
耳元で夜の冷たい空気が逆巻き、ビュービューと音がする。
ムル「ねぇねぇ死んじゃうと思ってる?それってドキドキする?ワクワクする?」
い、いや……もう分からない……!
カイン「ムルいい加減にしろ!賢者様に何かあったらどうする!」
ムル「どうする?」
カイン「俺に聞くな!」
ムル「わかったってば!賢者様俺に捕まって」
ムルの腕に捕まるとムルは器用に箒にまたがって、グンっと夜の天井に近づいていく。
下を眺めてみれば、ここはやはり日本ではなかった
カイン「ムル!無理をするな!賢者様をお連れしているんだぞ!」
ムルは冷たい風をものともせずに突き進んでいく。
『……ムルさん』
ムル「なに?賢者様?」
『初めて、ちゃんと空飛びました……!楽しいです、すごく』
ムル「そっか!じゃあもっと飛ぼう!」
『はい!』
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雪 - 応援してます (5月3日 18時) (レス) id: 6c1d2855e5 (このIDを非表示/違反報告)
米麹かもしれない(プロフ) - 雪さん» ありがとうございます!不定期ですが良ければ応援してやってください……! (3月17日 22時) (レス) @page16 id: 889d48e298 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 更新楽しみにしてます (3月15日 23時) (レス) id: 6c1d2855e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:米麹かもしれない | 作成日時:2024年3月9日 22時