猛毒の少女、壊れかけの世界へ【まほやく】 (ページ14)

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ドラモンド｢な……、何を馬鹿なことを！良いですか、魔法使いというものは性悪で、尊大で、身勝手で……｣   

ヒース｢それ以上、一言でも言ってみろ。性悪な魔法使いが貴方を呪うよ｣   

ドラモンド｢…………っ｣   

ヒース｢世界を守るために戦ったのは、その性悪で尊大な魔法使いだ。 お前たちみたいな奴を守るために、先生も、仲間たちも、倒れていったんじゃないか！｣  

  そう、ヒースクリフさんがドラモンドさんへと言い放つとドラモンドさんは言い返せないのか口篭るように言葉を発する。  

  ドラモンド｢そ……、それは……｣   

クックロビン｢い、言い過ぎですよ、大臣｣   

ドラモンド｢お前まで言うな！こうなったら、力づくでもお前たちを抑え込んでやる｣    

そう、ドラモンドさんが威勢よく言い放つがシャイロックさんはどこ吹く風言った様子で微笑みながら言う

    シャイロック｢へぇ、どうやって？皆さん、夢の中ですけど｣   

ドラモンド｢ふふ……。馬鹿め！外にも兵隊たちが待機してる！疲労しきったお前たちなど相手ではない！ それも、魔法化学兵器を装備した大軍……｣    

すると、話していたドラモンドさんの言葉に被せるように声が聞こえてきた  

 
 ？｢《エアニュー・ランブル》！｣  

    すると、急にドラモンドさんが消え、立っていた場所に1匹のネズミがいた。

     ｢チューチュー！｣  

  鼠の尻尾を掴んで窓から入り込んできた一人の見た事のある青年がにやと笑った。    

？｢ニャーオ。食べちゃうぞ｣  

驚いた

エレベーターにいた〝ムル〟さんだ。   
 

シャイロック｢どこに行っていたんですか、ムル｣   

ムル｢月にお別れをしてた！｣   

カイン｢月に？相変わらず、イカれてるな｣  

そう、シャイロックさんとカインさんと話す目の前の人物に驚く。

顔も名前も全く同じなのに、エレベーターで出会った時のムルさんとは全然違う人みたいだ。   

さっきは知的な紳士のようだったが、今はイタズラな野良猫みたい。   

  