108話 ワールドスター。 ページ9
『冗談だよ、冗談っ』
戯けた様に…
『まさか泣いちゃうなんて
思わなかったんだよっ、ごめんっ。』
これっぽっちも
特別な気持ちなんて有りませんって…
『知らない人を
勝手に部屋に入れた罰のつもりだったんだっ』
『……悪ふざけが過ぎたよな？
ハナ、本当にごめん。』
……そう言って
頭を軽く下げれば
ハナから
どんな言葉が返ってくるのか…
もう、正直
気が気じゃなくて
この…
とってつも無く苦しい様な
其れでいて、ごもっともでもある様な
俺のこの
渾身の言い訳を
彼女が信じてくれる事を
祈るしかなくて…
D「まったくハナは不用心なんだよ！」
「俺かマネ以外は
ドア開けちゃダメだろっ⁉」
Y「あっ……ご、ごめんなさい。」
D「タッピョンだったから良かったものの…
もう少し、考えて貰わないとっ！」
少しだけ怒った様に
早口でまくし立てたのは
ハナに余計な事考えさせない為。
…卑怯にも俺は
そんな御託を並べて
D「仮にも俺は"ワールドスター"なんだよっww⁉」
ささやかな笑いも
忘れない。
…カッコ悪いたら無いだろ？
完全にビビってる。
ワールドスターが聞いて呆れるよっ
D「じゃあっ、俺はシャワー浴びて
着替えしたらまた戻らなきゃイケないから！」
Y「えっ、もうっ？」
かくして…
自称"ワールドスター"の俺は
ハナが発する言葉に
恐れをなして
いそいそと、バスルームに逃げ込んだんだ…
D「はぁ〜…ダサっ。」
バスルームの壁に身体を預けて
深い深い溜め息を吐くと
それこそ
幸せが俺の身体から
スーッて、逃げてくみたいな
そんな感覚に
陥ってしまって…
ブルブルって頭を振りながら
そいつを追い払った。
何気無くポケットに
手を突っ込めば
『クシャッ』
って薄っぺらな紙の感触がして
数時間前の、浮かれてた自分を思い出した。
……もうコレは、ただの"紙切れ"だ。
こんなの渡したら
ハナは迷惑がるかも知れないだろ？
見つめた
その紙切れに記された日付は
俺達の、コンサートファイナルと同じ…
D「きっと、またハナは来ないよ。」
待ちぼうけは
以外に辛いの知ってるんだ。
……また１つ、軽い溜め息を吐くと
俺はその"紙切れ"を
ビリッて２つに破いて
そのままバスルームのゴミ箱に
そいつを捨てた。
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うずら(プロフ) - ゆきこさん» ゆきこさんもっ、2人で応援して下さるなんて…これは頑張らなければバチが当たりますね(*≧∀≦*)本当に励みになります、ありがとうございます！ (2019年11月21日 23時) (
レス) id: e04ce93e69 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - かおるんさん» かおるんさんッ！待っていて下さったんですね…感動します(T ^ T)本気で嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年11月21日 23時) (レス) id: e04ce93e69 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきこ(プロフ) - はーい！(^^)/ (2019年11月21日 21時) (レス) id: 85a8c05e44 (このIDを非表示/違反報告)
かおるん(プロフ) - もちろんでし♪ゆきこさん、(*≧∀≦*) 応援し続けましょー (2019年11月21日 21時) (レス) id: 318f1c501f (このIDを非表示/違反報告)
ゆきこ(プロフ) - かおるんさん、一緒にうずらさん応援しましょうねー！ (2019年11月21日 21時) (レス) id: 85a8c05e44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うずら | 作成日時：2018年7月26日 1時
