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54話 せめて、夕陽が沈むまで ページ4

いい歳した男が
ブツブツ独り言を言いながら


楽しそうに、冬の浜辺を走り回ってる……


しかも、裸足で。


……うんっ
完全に危ない奴じゃんっww



絶対に近付きたくないレベルの不審者ww



もし今、この状態の俺を見て
勘のいい奴なんかが



「あれ、じーどらごん…じゃない?」



なんて気が付いて
動画なんか撮られてた日には



一瞬にして
俺の『精神崩壊説』が世間を賑わせるに違いないww



……まぁ、イカれちゃてる事に
変わりは無いんだけど。



そんな事を
1人でコソコソ考えながらも




G「ああ〜っ、疲れたぁ〜っ!」




って、大袈裟に声を上げながら
ソラと一緒に浜辺の隅に座り込むと




近くを歩く1組のカップルが
そんな俺の事見て、ヒソヒソと耳打ちをした。




………バレた…かな?


それとも
「あの人、頭おかしくない?」の方か?




さり気なく俯いて
砂だらけの足を払う様に顔を隠くすと



それに気が付いたソラが



Y「ねぇ、ジヨン……もう帰ろっか?」



って、少し不安気に
俺の顔を覗き込んで来た。



G「なんでっ、嫌だよ。」

Y「えっ?」


G「まだ、デートの途中でしょ?」

Y「でも…そろそろ、バレちゃうかも。」



G「……そんなの、平気だよ。」



別に、バレた所で
どうって事ない



『頭のおかしなスーパースター』



そんなレッテルを
今日ここで貼り付けてられたとしても



俺は別に、構わない。



ただ、今、大切なのは
『ソラと過ごす時間』だけなんだ。



せめて今日ぐらい
普通のカップルみたいに



当たり前に見つめ合って
会話をしながら、笑い合ってたいじゃん。



もう少しだけ俺達
普通の恋人で居ても、良いんじゃない?



人の目なんか
今更、気にしてらんないよ。



……冷えて、感覚を失くしかけてた足を
両手で温める様に抱えながら




G「……せめて、夕陽が沈むまで、ここに居よ?」




両膝に顎を乗っけて
俺はソラの顔を、ジッと見つめた。

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設定タグ:ジヨン , G-DRAGON , BIGBANG   
作品ジャンル:恋愛
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うずら(プロフ) - まりさん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます!!他の作品も読んでいただいてるんですね(*´Д`*)まりさんの様に楽しんで下さる方が居ると思うと頑張れますッ!! (2019年7月12日 21時) (レス) id: e04ce93e69 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 最高です、、、めちゃくちゃ泣きました。。。他の作品も更新楽しみにしてます! (2019年7月12日 11時) (レス) id: 50b87f1970 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - なすぴさん» その言葉に私が感動ですッ号(┳Д┳)泣 更新がんばりますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです! (2019年1月15日 14時) (レス) id: e04ce93e69 (このIDを非表示/違反報告)
なすぴ(プロフ) - 感動!!!!更新ずっと待ってます!! (2019年1月15日 10時) (レス) id: 10ff8b7314 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - ことりさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです(^-^) (2018年10月2日 7時) (レス) id: e04ce93e69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うずら | 作成日時:2018年5月24日 15時

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