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53話 Y 赤色 ページ3

真冬の浜辺は
ひっそりと、人気もまばらで



寄せては返す
波の音だけが聴こえてる……




…………とっ、私は勝手に思ってたけどっ?




意外に、人、多くないっ⁉⁉




綺麗な夕陽の浜辺は
ベタな恋人達のデートスポットらしい。



Y「ねぇっ、ジヨンっ、ジヨンっ!」

G「んっ?何〜っ?」


Y「なんか、人多くない?」

G「う〜ん、いつもこんなもんじゃない?」



へぇ〜っ
''いつも''こんなもんなんだぁ……



Y「……いつも…ねっ。」

G「………あっ」

Y「バーカっ。」



G「違うってぇ〜っ、ソラぁ〜っ」




……側から見れば、今の彼は



独り言が
やたらに大きい不審者ww


深く被った
ハットにマスクで、更に不審者ww



怒った振りして私が逃げれば
その後を一生懸命に、彼が追いかけて来る



気が付けば
いつの間にかそれが



追いかけっこみたいになっちゃって
遂に本気になったジヨンは



私の大好きな
かかとを潰した黒いスニーカーを脱ぎ捨てた。



『これ、いーらないっ。』



裸足で波打ち際を走るという
少女漫画な私の妄想を



クスクスと、薄ら笑ったその彼が



今、まさにっ
裸足で波打ち際を走ってる……




Y「あははははっ」




私がそんな風に笑うと
なぜかジヨンはその場で足を止めて



打ち寄せる波に
突然、両足をつけてから


『冷っめてぇ〜ッッ‼』
って、大きな声を、1人で上げた。



Y「やだっ、何してんのっ⁉」

G「……んーっ、覚えときたくて。」


Y「何を?」

G「ははっ、ないしょっ。」



そう言ったジヨンは
被ってたハットをスポって取ると



頭を振りながら
パサパサって金色の髪を、かき混ぜた……



帽子被ってる時のその癖
可愛くて好き。



………そんな彼を



相変わらずの
真っ赤な夕陽が照らしてて




Y「……あっ、髪の毛
真っ赤に染めたみたいになってる。」


G「ホント?」


Y「うん、カッコイイ。」




この日、彼を染め上げた
綺麗な綺麗な赤色を




私は''死んでも''忘れたくないと




心の底から、そう思った。

54話 せめて、夕陽が沈むまで→←52話 裸足



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設定タグ:ジヨン , G-DRAGON , BIGBANG   
作品ジャンル:恋愛
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うずら(プロフ) - まりさん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます!!他の作品も読んでいただいてるんですね(*´Д`*)まりさんの様に楽しんで下さる方が居ると思うと頑張れますッ!! (2019年7月12日 21時) (レス) id: e04ce93e69 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 最高です、、、めちゃくちゃ泣きました。。。他の作品も更新楽しみにしてます! (2019年7月12日 11時) (レス) id: 50b87f1970 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - なすぴさん» その言葉に私が感動ですッ号(┳Д┳)泣 更新がんばりますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです! (2019年1月15日 14時) (レス) id: e04ce93e69 (このIDを非表示/違反報告)
なすぴ(プロフ) - 感動!!!!更新ずっと待ってます!! (2019年1月15日 10時) (レス) id: 10ff8b7314 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - ことりさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです(^-^) (2018年10月2日 7時) (レス) id: e04ce93e69 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うずら | 作成日時:2018年5月24日 15時

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