67話 不安 ページ17
ねぇ、君はこんなに、甘えん坊だったっけ？
……朝、目を覚ますと
ソラが珍しく
俺の胸に
これでもかって程顔を埋めながら
ギュ〜ッて強く
しがみ付くみたいに寝転んでて
『ちょっと、何っ何ッッ
もぉ〜っ、朝イチでコレは止めてくんなぁい？////』
……って
はにかみを含んだ
そんな気持ちで
俺は彼女の
可愛らしいつむじを、ジッと見つめると
「はぁ、参ったなぁ。」
って、心の中で呟きながら
ポリポリと人差し指で、自分の額を掻いた。
G「……ソラ、おはよう。」
そう、声を掛ければ
モソモソと動く、彼女の小さな頭。
Y「ジヨン、もう起きたの？」
G「うん、起きちゃった。」
……ソラは
何故か
いつも眠らない。
それは、今に始まった事じゃなくて
俺の何処に彼女が
初めて''化けて出た''時から。
……聞いた事は
無いんだけど
彼女は
眠らないんじゃ無くて
きっと、もう
''眠る事が出来ない''んだって
俺は勝手に
そう、思ってる。
だから、俺達は
毎晩2人で目を閉じるけど
俺は毎晩
1人ぼっちで、夢を見る。
俺が、どんな夢を見て眠ってるのか……
勿論それを
彼女が知る事は出来ない。
だから
それと同じ様に
取り残されたベッドの上で
彼女がいつも
1人ぼっちで、何を見ているのか
それを
知る事は
……やっぱり勿論
俺にだって、出来はしない。
ここぞとばかりに
俺の寝顔を
ニヤニヤと覗き込んでるかも知れないし
もしかすると……
こっそり声を殺して
泣いてるのかも知れない。
……むっつりしたスケベの
可愛いソラだからww
前者である事を
俺は、切実に願うけど
まるで
縋り付く様にも見える
君のその姿は
やっぱり、俺に
少しの不安を感じさせてしまう。
G「ねぇ、ソラ。
やっぱ、なんかあったんでしょ？」
Y「……どうして？」
G「普段、しない事してるから…」
……2人で
ベッドの上に寝転ぶと
未だにソラが
少しだけ緊張しちゃうの、知ってる。
だから
いつも俺達は……
ベッドの上だと
少しだけ、他人行儀ww
それが今日は
どうしちゃった訳っ⁉って
G「……なんか、不安になっちゃうじゃん。」
少しだけ拗ねたみたいに
小さく呟けば
「考え過ぎだよっ。」
って、いつもの笑顔で
ソラが可笑しそうに、俺を笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 108人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うずら(プロフ) - まりさん» 嬉しすぎるコメントありがとうございます！！他の作品も読んでいただいてるんですね(*´Д｀*)まりさんの様に楽しんで下さる方が居ると思うと頑張れますッ！！ (2019年7月12日 21時) (
レス) id: e04ce93e69 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - 最高です、、、めちゃくちゃ泣きました。。。他の作品も更新楽しみにしてます！ (2019年7月12日 11時) (レス) id: 50b87f1970 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - なすぴさん» その言葉に私が感動ですッ号(┳Д┳)泣 更新がんばりますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです！ (2019年1月15日 14時) (レス) id: e04ce93e69 (このIDを非表示/違反報告)
なすぴ(プロフ) - 感動！！！！更新ずっと待ってます！！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: 10ff8b7314 (このIDを非表示/違反報告)
うずら(プロフ) - ことりさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです(^-^) (2018年10月2日 7時) (レス) id: e04ce93e69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：うずら | 作成日時：2018年5月24日 15時
