クォン・ジヨン氏の憂鬱。2

64話 コッキル。 ページ14

……あの日から



俺達は
もう、隙間なくベッタリで



ソラは、いつだって
俺の膝の上に乗ってたし……



俺は、いつだって
ソラを膝の上に乗せていた。



だから、勿論っ



俺の独り言は
前より、ずーっと増えたし……



……だから、その分



俺の親友の心配事も
前より、ずーっと増えたんだ思うwww



YB「……ジヨンさぁ…言いにくいんだけど
さっきから、誰かと喋ってるの？」


G「んふふ、カノジョ♡」




YB「……そっかぁ、彼女かぁ…し、幸せそうだね。」




うん、そうだね
俺は幸せ。




G「うん、幸せだよ。」




……彼女と出会って恋をして



想いが通じ合う事の
尊さを知った。



そこに感じた幸福は
痛いほどに、切なくて



痛いほどに
美しい。



考えてみれば……



俺達はまるで
大きな一輪の花みたいだ。



1枚、また1枚と
落ちていく、その花びらは



全部で、49枚の
俺達の日々。



随分と
多くの花びらを散らしてしまったけど



それを
悲しむ事はしない。



1枚散れば
その後を辿って



また1枚散れば
同じ様に、またその後を辿る……



それを繰り返していけば
いずれ、その花びらは



俺達2人の『花道』になる。



……そうだよ



俺達は、これが最後じゃない。



いつか、また



俺達は、必ず
出逢うことが出来るから……




それまで''あっち''で
のんびりしながら、俺を待っててよ。




何十年待たせるか分からないけど
ソラは、俺を忘れたりしないでしょ？




君は、かなり
執念深そうだからねww




そんな彼女が居たんじゃ
怖くて新しい恋なんて、出来たもんじゃ無くない？




……だから、ソラ
諦めないで俺を待ってて。




君が歩いた『花道』を




いつか必ず……
俺も歩く日が、来るんだから。





そしたら





その時は……









『もう一度、僕を、愛して下さい。』

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